252 ページ20
どのくらいの時間、こうして二人並んで話しただろう
神社の裏門へと続くこの通路に、人の姿が多く見られるようになってきた。
「そろそろ帰るかァ」
そう言って、私の目の前に立ち両手を広げる実弥
彼氏彼女という関係になったとは言え、そんなすぐに恥ずかしさは消えない
「そう言えば、下駄履けねぇんだもんなァ」
そう言うと、実弥は履いていたピットサンダルを脱いで私に履かせる
『え、実弥はどうするの?』
「近くに靴屋あったろォ?そこまでなら裸足でも構わねぇよ
だからそんな顔すんなァ」
『でも……』
申し訳なくて眉を下げる私にまた実弥は両腕を広げて私を抱き上げる
「じゃあ、このまま歩くかァ?」
体が密着して、顔も近い
実弥の問いにブンブンと首を横に振る
すとん、と優しく地面に降ろしてくれる実弥。
そのまま私の手を取って歩き出す実弥。
抱き上げられた時の実弥の温もりと端正な顔が体にも目にも焼き付いて熱が冷めないながらも、手を引く実弥に着いていった。
.
640人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
月見おはぎ - トミーとさねみんは相容れない存在なんだなぁ...でもそこが萌えポイント☆ (2021年8月13日 2時) (レス) id: f413eaa44e (このIDを非表示/違反報告)
殿茶(プロフ) - 柿原なっくんさん» 長いのに一気読みして頂いてありがとうございます!!!面白いと思って頂けて嬉しいです^^不定期更新ですがマイペースに頑張ります! (2020年5月13日 14時) (レス) id: ab2f0dbeb4 (このIDを非表示/違反報告)
殿茶(プロフ) - みいさん» コメントありがとうございます!マイペースに更新頑張ります^^ (2020年5月13日 14時) (レス) id: ab2f0dbeb4 (このIDを非表示/違反報告)
柿原なっくん(プロフ) - 今日読み始めたのにもう読み終わってしまううぐらい面白かったです!無理せず更新頑張ってください! (2020年5月7日 12時) (レス) id: dd151cbeee (このIDを非表示/違反報告)
みい - oh…不死川君…w更新頑張ってください(#^.^#) (2020年4月22日 11時) (レス) id: b982a1fefe (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:殿茶 | 作成日時:2020年4月12日 11時