233 不死川side ページ1
「人、結構いるなァ」
『そうだね、実弥とはぐれない様にしないと』
そう言うA。
俺にとっては好都合だ
『え?』
おもむろに差し出した俺の手と俺の顔を交互に見るA。
「はぐれない様にすんだろォ?」
そう言うと、ピンク色の頬を色濃くさせて、おずおずと手を重ねてくる。
動作一つ一つが可愛くて仕方がない
重ねられたAの手を握る。
「小っせぇ手だなァ」
そう言ったと同時に、Aが手を握り返してきて、Aの柔らかい手の感触が鮮明に伝わる。
『……実弥の手は大きいね
それに、あったかい』
これ以上力を入れると折れてしまいそうな細い指。
自分の骨ばって筋の浮いた手とは全然違う
今日だけとは言わず、これからもこの手を引いて一緒に歩きたい
そう思いながら、子供の様に目を輝かせて露店を指さすAと一緒に流れる人の群れに紛れた。
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月見おはぎ - トミーとさねみんは相容れない存在なんだなぁ...でもそこが萌えポイント☆ (2021年8月13日 2時) (レス) id: f413eaa44e (このIDを非表示/違反報告)
殿茶(プロフ) - 柿原なっくんさん» 長いのに一気読みして頂いてありがとうございます!!!面白いと思って頂けて嬉しいです^^不定期更新ですがマイペースに頑張ります! (2020年5月13日 14時) (レス) id: ab2f0dbeb4 (このIDを非表示/違反報告)
殿茶(プロフ) - みいさん» コメントありがとうございます!マイペースに更新頑張ります^^ (2020年5月13日 14時) (レス) id: ab2f0dbeb4 (このIDを非表示/違反報告)
柿原なっくん(プロフ) - 今日読み始めたのにもう読み終わってしまううぐらい面白かったです!無理せず更新頑張ってください! (2020年5月7日 12時) (レス) id: dd151cbeee (このIDを非表示/違反報告)
みい - oh…不死川君…w更新頑張ってください(#^.^#) (2020年4月22日 11時) (レス) id: b982a1fefe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:殿茶 | 作成日時:2020年4月12日 11時