【鬼滅の刃】D組の不死川君05【不死川実弥】

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修業式から落ち着き無く毎日を過ごして早二週間が経った今日は、Aと約束した祭りの日だ。





時間は17時30分。


Aを迎えに行くのは18時。





少し早いが家を出ようと靴を履く



「兄ちゃん、母ちゃんが早めに制服クリーニング屋さんに出してねって言ってたよ」


政宗を抱いて、俺の背後から声を掛ける玄弥


「そう言えばそんな事言ってたなァ……」


夏休みが始まってから、心が宙を彷徨っていてすっかり忘れていた。


Aの家に行くには、少し時間がある。


「今、出してから行くわァ」


クリーニング屋に寄ってから向かおうと、一度自室に戻って高校の制服を袋に入れる。



「母ちゃん帰ってくるまで戸締りきちんとしろよォ」


「うん、わかってるよ
兄ちゃんも気をつけてね」


「あぁ。じゃあ行ってくるわァ」



行ってらっしゃいと、政宗の前足を持って俺に手を振る玄弥。


数日前、俺がAと祭りに行くと言ったら、一緒に行きたいと騒いだ玄弥。


いつもなら、Aに断りを入れて、玄弥を連れてっただろうが今回だけは譲れなかった。


あの手この手で玄弥を宥めたが、誰に似たのか頑固で、一緒に行きたいと泣いて騒いだのを見兼ねた母親が、仕事終わったら玄弥と一緒に祭りに行くという事で落ち着いた。



「………そう言えば、浴衣着てくんのかなァ」


着てくるなら、どんな浴衣なんだろう


そんな事を思いながら、クリーニング屋へと向かった。




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