7話 ページ9
甲斐田side
甲斐田「あ、あの!本当にありがとうございました!すごく怖くて、でもどうしても声、出せなくて、」
鞄の持ち手を両手できゅっと掴みたどたどしくもお礼を言う
「いいよお礼なんて。私は何もしてないし。」
未守「俺もいいよ。そもそもこいつが気付かなかったら助けられなかっただろうし。」
甲斐田「先輩…」
どこまでもかっこいい人達なんだな、と思っていると
「どうせ遅刻だし、スタバ行こっか」
とにこやかに告げる神無月先輩。
「先輩が奢っちゃるからさ。気分、リフレッシュさせよ!未守くんもいいよね?」
未守「おう、全然構わん。行こうぜ」
でも、と渋る僕に
「いや〜なんかめっちゃ甘さを欲してるわけよ、口が。あ〜、スタバ行きたいな〜、わがままに付き合ってくれるかわいい後輩、いないかな〜」
そういい僕の事をチラチラと見る先輩。
しきりに瞬きをするものだから面白くて思わず笑ってしまう。
甲斐田「ふふ、行きます、行きましょう!」
「あ、やっと笑った」
そう微笑む先輩は、とても綺麗だった。
______________________________
学校の最寄りで降りて駅中のスタバに向かう。
本当にいいんですか、?とまた渋る僕に
「もう、いいのって何回も言ってるでしょ。可愛い後輩に貢がせてよ。本当は君の定期代も毎月出したいくらいなんだから」
とガチトーンの神無月先輩に、ドン引きした空木先輩が横っ腹をどつかれた所でスタバに到着。
「何飲もうかなぁ、そういえば新作出てるんだっけ?それにしようかな。甲斐田くんは何飲みたい?」
甲斐田「じゃあ、僕もそれで!…あ、これおいしそう」
未守「俺も新作でいっか。何、甲斐田。ケーキ気になってんの?」
美味しそうなケーキを見つめているのにいち早く気付く空木先輩。
甲斐田「えっあっ!そ、そんな、別に!」
未守「うーん、美味そうだね、これ。Aだけ後輩に奢るってなんか格好付かないし、俺はケーキ代でも出そうかな。」
甲斐田「!?だめです!悪いです!!」
先輩がケーキ代を出すと言うので流石に申し訳なくて必死に断る。
未守「いーの。自分の分買うついでだから。俺も甘やかしたいのよ後輩を」
「未守くんがそんなこと言うなんて珍しい。いつもなら下の子なんて興味ありません〜って感じなのにね?」
未守「まあね。なんか可愛いしこいつ」
…そんな事言われちゃったら、勝てないよ、先輩。
758人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
586(プロフ) - 更新お疲れ様です!ありがとうございます!この作品大好き過ぎて何回も読み返してます!!無理せず頑張ってください!!!! (4月7日 0時) (レス) @page36 id: 7479a5bea4 (このIDを非表示/違反報告)
の〜さん(旧もこ)(プロフ) - あぁ〜手出しちゃった……馬鹿な人達だね…更新お疲れ様です!待ってました!無理せずに頑張ってください!続き楽しみにしてます! (4月6日 18時) (レス) @page36 id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
パフューム(プロフ) - まってえぐ好きです。えぐいです。なんですか?この神作えぐいです大好きです。更新楽しみにしかしてません。無理ない程度に頑張ってください🥹えぐいです。(もろ好みすぎてえぐい連呼しちゃってすみません🥹まじ好きです💕) (12月30日 22時) (レス) @page33 id: 800553da28 (このIDを非表示/違反報告)
ふわな(プロフ) - とってもお話面白いです!オリキャラのいる小説とか学パロ自体殆ど読まないんですがこの作品はすごく読んでて楽しいです!未森さんとの掛け合いとかめっちゃ好きです!更新頑張ってください!応援してます! (12月11日 12時) (レス) id: 58ec19c369 (このIDを非表示/違反報告)
の〜さん(旧もこ)(プロフ) - 鴇さん» コメント返してくださりありがとうございます!愛されの件もありがとうございます!これからも応援してます!無理せずに頑張ってください! (11月24日 6時) (レス) id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:鴇 | 作成日時:2023年11月16日 0時