34話 ページ36
幼馴染達と別れ女の子達に連れてこられたのはなんともベタな校舎裏で。
食堂からまあまあ距離あるのにわざわざここ選んでるの本当にヤバい、無言で歩いてた時間キツすぎたよ君達。
「…それで?こんな所まで連れてきて一体なんの用かしら」
モブ「分からないとは言わせないわよ」
「私貴女に何かしたっけ?」
欠伸混じりに聞き返せば先程よりも怒りを顕にする彼女達。
嫌ね短気な女って。もっと余裕もって生きなよぉ。
なんてのんびり考えていれば肩を強く押され衝撃で後ろの壁に背中を打たれる。
モブ「アンタよくそんなナメた態度でいられるよね!?」
「ッたた…痛いなあ…最悪、痣でも付いてたらどうする訳?」
モブ「そんな事どうでもいいのよ」
どうでもいいねぇ…後先考えない子なんだなあ…
「…もう一度聞くけど、一体なんの用?」
モブ「アンタ、この子が佐伯くんと付き合ってるの知ってて色目使ってるでしょ!?」
「佐伯…ぁは、テツくんのこと?」
モブ「テツく…!?よくそんな馴れ馴れしく…!」
ああ…よく見たらこの子達、1年生じゃない。
なんだ、そういうことね。
「ねぇ、なんか勘違いしてない?色々と。それと貴女…本当にテツくんと付き合ってるの?」
モブ「あッ、当たり前でしょ!」
「ふ〜ん…じゃあ、テツくんの誕生日は?」
モブ「じゅ、12月1日」
「好きな食べ物」
モブ「油淋鶏、ペペロンチーノ!」
「好きな色は?」
モブ「紫でしょ!?なんなのよいきなり!」
「ま、それくらい知ってて当然よね…あ、じゃあ〜、付き合ってるなら〜…吸ってる煙草の銘柄と、テツくんが食べたことのある虫!わかるよね?♡」
モブ「な、に言って、煙草…!?虫、食べ…!?」
「はいぶー!こんなのも分からないんじゃとても彼女だなんて名乗れないよ〜!出直してきてくださ〜い♡」
知らないのはあの子に信用されてない証だねぇ〜、なんて煽れば更にまた怒りを顕にする女の子達。
廊下から人の話し声が聞こえてきたのを皮切りに私はもっと捲し立てる。
「大体、あの子が貴女みたいな品性無さそうな子選ぶ訳ないでしょう。こんなくだらない事で先輩を校舎裏に呼び出すような子なんて論外。あと、」
次の言葉を紡ごうとした瞬間、パンッ!と乾いた音と頬にピリついた痛みが走る。
叩かれたんだ。私。
あのさあと喋りだす前に、上の窓から声が降ってくる。
続く (更新停止中) お気に入り登録で更新通知を受け取ろう
←33話
757人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
586(プロフ) - 更新お疲れ様です!ありがとうございます!この作品大好き過ぎて何回も読み返してます!!無理せず頑張ってください!!!! (4月7日 0時) (レス) @page36 id: 7479a5bea4 (このIDを非表示/違反報告)
の〜さん(旧もこ)(プロフ) - あぁ〜手出しちゃった……馬鹿な人達だね…更新お疲れ様です!待ってました!無理せずに頑張ってください!続き楽しみにしてます! (4月6日 18時) (レス) @page36 id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
パフューム(プロフ) - まってえぐ好きです。えぐいです。なんですか?この神作えぐいです大好きです。更新楽しみにしかしてません。無理ない程度に頑張ってください🥹えぐいです。(もろ好みすぎてえぐい連呼しちゃってすみません🥹まじ好きです💕) (12月30日 22時) (レス) @page33 id: 800553da28 (このIDを非表示/違反報告)
ふわな(プロフ) - とってもお話面白いです!オリキャラのいる小説とか学パロ自体殆ど読まないんですがこの作品はすごく読んでて楽しいです!未森さんとの掛け合いとかめっちゃ好きです!更新頑張ってください!応援してます! (12月11日 12時) (レス) id: 58ec19c369 (このIDを非表示/違反報告)
の〜さん(旧もこ)(プロフ) - 鴇さん» コメント返してくださりありがとうございます!愛されの件もありがとうございます!これからも応援してます!無理せずに頑張ってください! (11月24日 6時) (レス) id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:鴇 | 作成日時:2023年11月16日 0時