ダチュラ 【2j3j】

32話 ページ34

ただでさえ騒がしかった食堂に黄色い悲鳴がプラスされる。



一気に集まる視線。



そちらを見やれば、入口にいたのは




不破｢俺はよ飯食いたいにゃあ〜｣


ロレ｢何食うよ今日｣


葛葉｢ｯま〜、とりあえず適当でェ｣


イブ｢じゃまあ一旦ピーマンか｣


葛葉｢断固拒否デス｣


イブ｢わがままなんだからもう｣


不破｢お母さんおる？｣




予想通り、イブラヒムくん達であった。



彼らが話している間にも周囲にまとわり続ける女の子達。




ロレ｢…進みたいんだけど｣


葛葉｢ちょ、通っていいッスか〜……ぇコレ聞こえてない？｣




と、4人が鬱陶しそうにしている間にも彼女らは『不破くんにお弁当作ってきたんだけど…』だの『ローレンくん放課後…どう？』だの

まるで話を聞く気もないみたいで。



イブ｢どーするよ、毎日毎日｣


不破｢困った子さん達やなあ…｣


葛葉｢出たキモ日本語｣





「今日もすごいな〜…ていうか今日不破くんポンパなんだけど！えーかわいい！やば〜い、写真ほしい」


未守｢写真撮って〜って頼んでくれば？｣


「囲まれてあんなに迷惑そうにしてるのに行く訳ないでしょ。
わたしをそこら辺の空気読めないブスと一緒にしないで」


伏見｢うわー、今日も切れ味抜群スね｣


｢もっと褒めて｣


剣持｢あコレ褒められた気でいるんだ｣




剣持くんの苦笑を他所に4人の方を再び見やればかちりと交わる視線。


アメジストのような美しい瞳と見つめあうことほんの数秒。


真顔だったのも束の間、途端ににこりとその目を細めたかと思えば彼は一直線にこちらを見つめたままずんずんと進んでくる。




不破｢Aチャ〜ン！おーはよ！｣


｢ｶﾜｲ〜〜〜〜〜(もうお昼だよ不破くん)｣


不破｢多分逆やね｣


｢あれ｣


不破｢未守くん、もちさんガっくんもおはよ〜｣


剣持｢ついですぎるだろ僕達への挨拶が。…それで、どうしたんです？｣



剣持くんの問いに対してお、聞いちゃいますか！なんておちゃらける不破くん。



不破｢んや〜、実はAちゃんにお願いがあって！｣


｢お願い？私に？｣




不破くんのお願いならなんでも叶えてあげたい♡と言えばパッと明るくなる表情。




不破｢ほんま？あんなぁ…｣




そのお願いは割と予想外なもので。




✧✧✧✧✧✧✧✧✧✧

あけましておめでとうございました ¨̮

今後もゆっくりとですが更新していく予定です🐌

最近はローレンさん中心のお話1本書くかを迷ってます💭

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