11話 ページ13
慌ただしくタクシーに乗ると、初老っぽい運転手さんがルームミラー越しにこちらをちらりと見る。
運転手｢その制服は虹高の…お急ぎですか｣
｢これから入学式で…！ちょっと時間まずいかなって感じです…！｣
運転手｢なるほど…了解です。飛ばしますよ｣
そう言うと運転手さんは驚くようなスピードで裏道を駆使して時短ルートを走ってくれた。
きっと法定速度は守ってくれています、きっとね。
運良く信号に捕まることも無く、普段は10分はかかるような距離だったはずなのに、5分もすれば高校前に到着していた。
｢支払いカードで｣
甲斐田｢エっ高2でカード｣
｢パパの♡｣
未守｢クソ金持ちがよぉ｣
｢テメーも持ってんだろうが｣
未守｢そうでしたそうでした｣
テンポよく掛け合いをしながら最後に運転手さんにありがとうございましたぁとお礼を言ってタクシーから出る。
ところで運転手さんのハンドル捌き流石にエグすぎたな。私でなきゃ見逃しちゃうね。
甲斐田｢これ、どうやって入ります…？｣
校門に指をさしながら柵、閉まってますけど…なんて言う晴くん。
ま、ここからは入れる訳ないよね。
大丈夫大丈夫〜と晴くんの肩を叩き、正門から少しずれた所にある来校者用の入り口まで案内する。
｢遅れた時はこっちから入ればいいのよ。警備の人いるしね。おはよーございまあす｣
警備員｢おー、Aちゃん未守くん。おはよう。君達入学式も遅刻か？｣
未守｢おっちゃんおはよ。今日は理由があったの｣
甲斐田｢ｱｯもしかして常習犯の方…？｣
えへへ、…と照れると、多分褒められてはないぞ。と警備員さんに突っ込まれる。まあまあ、ノリじゃん？
警備員｢君は…ああ、甲斐田晴くんだね。先生方から遅れてくる1年生いるからって連絡来てたよ。まさか嬢ちゃん達と一緒だったとは｣
甲斐田｢あ、はい！甲斐田晴です！ちょっと、色々ありまして、｣
警備員｢まあ理由は聞かんけどさ。遅刻、気を付けなね。ハイじゃあ一応本人確認するから学生証出して。｣
言われた通りに学生証を出し遅刻証明書をもらう。
そういえば。
｢1年生って教室5階なんだよね。晴くん、エレベーター使いな｣
警備員｢Aちゃん…それは先生方とか業者さんが使うやつよ｣
｢状況が状況だしさ！お願い！今日は寝坊とかサボりで遅れた訳じゃないんだ｣
仕方ないなあ…という警備員さん。
相変わらず私に甘いんだから
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586(プロフ) - 更新お疲れ様です！ありがとうございます！この作品大好き過ぎて何回も読み返してます！！無理せず頑張ってください！！！！ (4月7日 0時) (
レス) @page36 id: 7479a5bea4 (このIDを非表示/違反報告)
の〜さん（旧もこ）(プロフ) - あぁ〜手出しちゃった……馬鹿な人達だね…更新お疲れ様です！待ってました！無理せずに頑張ってください！続き楽しみにしてます！ (4月6日 18時) (レス) @page36 id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
パフューム(プロフ) - まってえぐ好きです。えぐいです。なんですか？この神作えぐいです大好きです。更新楽しみにしかしてません。無理ない程度に頑張ってください🥹えぐいです。(もろ好みすぎてえぐい連呼しちゃってすみません🥹まじ好きです💕) (12月30日 22時) (レス) @page33 id: 800553da28 (このIDを非表示/違反報告)
ふわな(プロフ) - とってもお話面白いです!オリキャラのいる小説とか学パロ自体殆ど読まないんですがこの作品はすごく読んでて楽しいです！未森さんとの掛け合いとかめっちゃ好きです！更新頑張ってください！応援してます！ (12月11日 12時) (レス) id: 58ec19c369 (このIDを非表示/違反報告)
の〜さん（旧もこ）(プロフ) - 鴇さん» コメント返してくださりありがとうございます！愛されの件もありがとうございます！これからも応援してます!無理せずに頑張ってください！ (11月24日 6時) (レス) id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鴇 | 作成日時：2023年11月16日 0時
