ダチュラ 【2j3j】

10話 ページ12

｢しんだあんたやってんねぇ！www｣



未守｢うわー！うわー！やべーかも、殺されるって｣



｢あまりにも哀れ｣



未守｢今からでも間に合う保険ありますか｣



｢諦めて下さい｣



未守｢ｵﾜﾀｧ………………｣




心底絶望した顔で頭を抱える幼馴染。
さっきまでフラぺ飲んでふわふわ花飛ばしてた奴と同じとは思えんな、ウケる




｢未守の絶望顔最高すぎwwwww無理｣



未守｢ｵﾜﾀ……ｵﾜﾀﾜｧ………………｣



｢駄目だ普通に喋れなくなっちゃった｣




ストーリー上げとこ〜と思って数秒動画を撮る。
これだからこの人隣に侍らせるのやめらんないのよ


メンションを付けて上げたストーリーにもすぐさま反応が来て、
『この人今日は何やらかしたの』だの
『こいつ委員会来ないと思ったらこれかよ、しばかせて。早く学校来い』だの、色々ボロクソに言われていた

挙句の果てには『やしきず先生から寄り道は聞いてない説明しろって伝言。乙。』とまで。




あれ私にも飛び火してるかなこれ、誰伝書鳩してんの
てか今年の担任もしかして社先生かこれ？？



晴くんもあまりの顔芸に耐えられなくなったのか顔を覆って肩を震わせている。
いや何その笑い方かわいすぎるな、グリフィンドールに1億点！！！なんつって



ひとしきり笑って店を出る。




｢はァ、最高に面白かった。…よし、じゃあ未守くんは弦月くんと長尾先輩に怒られるために、晴くんは入学式のために！パパっと学校向かっちゃいますかあ！｣



未守｢え、どうすんの。間に合うの｣




時刻は既に9:45。ここから走るのとか無理よ、なんて言う幼馴染。




｢金に物言わせんだよ！！｣




そう。実は先程窓からタクシーの有無を確認して手配しておいたのである。
駅から出れば目の前に予約車と表示されたタクシーが1台。




｢はい、乗った乗った｣



甲斐田｢あまりにもしごでき…！！｣



未守｢よく有能って言われない？？？｣



｢崇め奉っていいよ｣



未守｢そこまでじゃないわ｣



｢そこまでだろ｣



甲斐田｢も〜、夫婦漫才はそこまでにして！ホラ行きましょ、ね？｣



｢そうだね晴くん♡いこっか♡｣



未守｢温度差キモいよマジで｣



｢終わってんな｣



未守｢お前がだろ｣




1日に何度もやる小競り合いを後輩に夫婦漫才と言われてしまった。恥ずかしい。
あとこの幼馴染は普通に置いていっていいかなマジで

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