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「涼…？」
通い慣れてるこの部屋はいつも騒がしいのに人の気配がしない。
真っ暗な部屋の電気を付けたら、奥にあるベッドが膨らんでいた。
「ごめんね」
ベッドに近づいてそれを布団の上から撫でればモゾモゾと動いた。
私に背を向け壁の方に寝返りを打った。
「涼、ごめん」
「どこ行ってたの」
「友達んとこ」
「嘘」
「友達だよ。」
ゆっくり身体が起き上がってベッドサイドでしゃがみこんでる私の頭を撫でた。
「A、楽しそう。」
「え？」
頭を撫でていた手が目を撫でて頬を撫でて、そのまま指でくちびるをなぞる。
涼の悲しそうな目が私を何も言えなくする。
何も言わない私を鼻で笑って、涼は立ち上がった。
「Aはさ、もう俺と離れた方がいいんじゃない？」
その言葉に思わず立ち上がって、キッチンに立つ涼を見た。
「なんで、そんな事言うの？」
「んー？俺がそう思ったから」
「理由になってない。」
右の口角だけ上げて笑う涼は嘘をついている時の顔。
「私は涼が居ないと生きてけないよ」
「俺もだよ」
「じゃあなんで、」
「Aに幸せになって欲しいから」
そんな嘘、ついて欲しくなんかない。
「まぁ今すぐバイバイー！って事じゃなくてさ、ここに来る回数減らしたら？」
噛んでる唇から鉄の味がした。
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hs.(プロフ) - また読める日を楽しみにしています！ (2021年6月2日 18時) (
レス) id: 37efc71d63 (このIDを非表示/違反報告)
usk(プロフ) - とぅーかさんがまたお話書いてくれてとっても嬉しいです！！ (2021年2月18日 21時) (レス) id: 9866245c6d (このIDを非表示/違反報告)
苺(プロフ) - 更新されてて泣きました…待ってたから嬉しくて……続きが楽しみです。いつまでも待ってます。 (2021年2月16日 1時) (レス) id: 37efc71d63 (このIDを非表示/違反報告)
苺(プロフ) - 何度も読み返しては心に残って世界観に惹きつけられます。これからも応援しております。 (2020年9月18日 0時) (レス) id: b899b04b91 (このIDを非表示/違反報告)
織 山 さ な 。(プロフ) - 最近作者様の書く作品に出会いました。とても素晴らしく見てるこちら側まで引き込まれるような世界観本当に大好きで1日何度読んでも飽きないくらいです。これからも作者様のペースで更新頑張ってください！勝手ながら応援させていただきます！ (2020年9月11日 22時) (レス) id: 4a43e358a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とぅーか
| 作成日時：2020年8月31日 15時
