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私を抱き締めている腕が微かに震えてるような気がした。
こんなに暖かくて穏やかな気持ちになる腕の中なんて私は知らない。
「えへへ。」
「…笑うなって」
「だって、笑ったら全部、ぜーんぶ丸く収まるじゃん。」
今までそうだった。ヘラヘラしてればそれで良かった、
なのに辰哉はそれを許してくれなくて、私の心の奥の底にいるホントの私を連れ出そうとするんだ。
…怖い。瞬間的に、そう感じた。
「ゴメン、こんな話。暗くなったー。マジゴメン。私何言ってんだろ。」
そっ、と辰哉の腕を外す。
辰哉はなんとも言えない顔をしている。でも私はそれに気が付かないフリをして。
「A、逃げるなよ。」
「え？」
「お前は、そーやって逃げてるだけだ。自分の感情に蓋をして無理して笑って。」
「逃げちゃダメ…なの？」
「ダメっつーかさ。お前のそれは逃げて無理してるだけ。」
なんて言ったらいーんだ。って首を傾げる辰哉に思わず笑う。
「ううん、ありがと。」
辰哉の手を取って、ぎゅ、っと力を入れる。こんな私の為に…ありがとう。そんな気持ちを込めて。
「その笑顔ならごーかく。」
なんて言って、私の頭を撫でた。
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hs.(プロフ) - また読める日を楽しみにしています！ (2021年6月2日 18時) (
レス) id: 37efc71d63 (このIDを非表示/違反報告)
usk(プロフ) - とぅーかさんがまたお話書いてくれてとっても嬉しいです！！ (2021年2月18日 21時) (レス) id: 9866245c6d (このIDを非表示/違反報告)
苺(プロフ) - 更新されてて泣きました…待ってたから嬉しくて……続きが楽しみです。いつまでも待ってます。 (2021年2月16日 1時) (レス) id: 37efc71d63 (このIDを非表示/違反報告)
苺(プロフ) - 何度も読み返しては心に残って世界観に惹きつけられます。これからも応援しております。 (2020年9月18日 0時) (レス) id: b899b04b91 (このIDを非表示/違反報告)
織 山 さ な 。(プロフ) - 最近作者様の書く作品に出会いました。とても素晴らしく見てるこちら側まで引き込まれるような世界観本当に大好きで1日何度読んでも飽きないくらいです。これからも作者様のペースで更新頑張ってください！勝手ながら応援させていただきます！ (2020年9月11日 22時) (レス) id: 4a43e358a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とぅーか
| 作成日時：2020年8月31日 15時
