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子どもたちが放つ、躊躇のない攻撃。
だが、所詮は子どもが放つ個性だ。
強力であろうと複合化されていようと、雄英と士傑の高校生たちには敵わない。
「人様に躊躇なく攻撃するたァ、だいぶキてんな！」
「ヒーロー志望相手なら何してもかまわねぇと思ってそうだ」
「俺はもう講習とか抜きにこの子らと仲良くなりたい……」
「……イナサ、感極まるのが早い」
轟とイナサの個性は攻撃を受け流すことに長けている。
爆豪の個性は攻撃すらも破壊するし、Aの個性はどちらかと言えば防御寄りの個性だ。
これくらいなら余裕の範疇。
それを見た子どもたちはざわめき、少し怯む。
「みんな見せてやろう……僕らの力を、もっと！」
「私が行くわ！！」
だが、その程度で折れるなら学級崩壊なんてしていない。
女子児童たちのリーダー格だろうか。
最もケミィに敵意を向けていた女子が、ビームを放つ。
しかしそれが届くよりも前に、ケミィが個性を放った。
『オイオイ、君の可愛い顔が見てぇんだ。
シワが寄ってちゃ台無しだぜ』
「はぁい！！！！」
それは、花びらが舞う轟の幻覚。
顔面偏差値の暴力に、女子は個性を引っ込めた。
轟は首を傾げ、爆豪は爆笑。
ケミィはケロッとした様子で、ちょっとした補足。
「ごめーんマボロシー、でも言われてみたいよねぇ」
「……ケミィさん、また言ってる」
「だってウチの学校、今時異性コウユウ禁止だし。マジ渇望」
ただ上から目線に個性を放つわけではなくて。
無理に憧れの存在になるわけでもなくて。
少なくとも『対等』であることが伝わるだけでいい。
「いーから、さっき話してたヤツいくっスよ！」
どこか楽しげなイナサの声。それが合図。
放たれた子どもたちの個性をイナサが風で巻き上げた。
それを骨組みにして、轟が作ったのは巨大な滑り台。
綺麗なお城を思わせるそれは、ケミィの幻でつくられたオーロラで飾られ、きらきら輝く。
より繊細な装飾があるのは、Aの影踏みで止めた子どもたちの個性がワンポイントになっているせいだろうか。
子どもも、大人も。
そして、それを作った本人たちでさえ歓声を上げてしまいたくなるほど美しい光景。
ステキ、すごいとはしゃぐ子どもの声は、さっきよりずっと生き生きしていた。
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るいるい＊*(プロフ) - ヨシさん» コメントありがとうございます！ 応援の言葉、とっても嬉しいです！ (2019年7月10日 18時) (
レス) id: d4f8fbb131 (このIDを非表示/違反報告)
るいるい＊*(プロフ) - 蛍狼 ＆ ローシさん» 応援ありがとうございます！ ずっと書きたかった話なのでそう言っていただけると嬉しいです！ これからもよろしくお願いしますv (2019年7月10日 18時) (レス) id: d4f8fbb131 (このIDを非表示/違反報告)
ヨシ - 夢主ちゃんがすごく不思議可愛いです！応援してます！ (2019年7月10日 18時) (レス) id: 83a9ab1185 (このIDを非表示/違反報告)
蛍狼 ＆ ローシ(プロフ) - 高校が士桀高校なのが個人的に凄く好みです！夢主ちゃんと天然くん達の絡みや、かっちゃんとのコントのような絡みもめっちゃ面白いです！後、地球人に爆笑しました！更新頑張ってください！応援してます！ (2019年7月10日 15時) (レス) id: cc961492f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るいるい＊* | 作成日時：2019年7月10日 6時
