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適当に、裸足でも履けるような靴を買ってきてやったが、それでもAにとっては少し大きかったらしい。
どうせ爆豪もバス停へ向かうのだ。
遅れたら置いてく、と釘をさしつつ二人で歩いてバス停へ向かう。
Aは鈍臭そうに、だがどこか楽しそうに、靴をかぱかぱ鳴らしながらついてきた。
「バス代、1000円で足りるんか」
「……多分。そこまで離れてはない、はず」
「次の講習で返せや」
「うん」
返せ、を強調しておく。
1000円も払って電波女を助けるなんて冗談じゃない。
けれどこうして歩いていると、おかしな彼女を見捨てて帰らなくて良かった、とも思う。
相変わらずAは宇宙人を名乗る電波だし、現実ではない真実を話し続けるのだろうけれど。
「最寄りのバス停は分かるんか」
「平気。宇宙船を駐めた場所の名前は覚えてる。
地球の地名は短いから覚えやすい。
宇宙の地名は長いの。宇宙語はややこしいから」
「……あっそ」
「……信じてくれた？」
「ちげーわ！ 呆れてんだ！！」
無視という手段を取るには爆豪は短気すぎたし、Aの話は奇天烈すぎた。
何が宇宙語だ。そんなモン、あってたまるか。
そもそも宇宙船なんて駐める場所がバスも通ってる都会にあるわけねぇだろ、等々。
「……なんだ。いい加減、信じてくれたのかと思った」
「ンなわけねーわ！
宇宙人がいるだとか、自分が宇宙人だとか。
ンなモン、ぜんぶ子どもの虚言だ！ 虚言！！」
「虚言じゃなくて、真実」
正直に感情を言語化するなら『気に食わない』。
爆豪は短気である。向上心もある。
Aのことを知りたいだとか助けたいだとか、そんな大した願望は持っていないが、ここまで頑なに隠されて、誤魔化されるのは気に入らない。
「てめェが何のつもりなんか知らねぇ。
けど、宇宙人なんかいるわけねぇだろ。
万が一いたとして、宇宙に出て宇宙人の存在すら確認できねぇくらい遅れてる地球へ『プロヒーローになるため』に来るわけねぇだろうが」
「……宇宙人はいるよ」
「ハァ！？ まだ言うんか！！
要するに構ってほしいから嘘つくアレだろ！！
そのつもりでつくならもっとマシな嘘を――…」
「それでも、宇宙人はいる」
いい加減にしろ。そう噛み付くつもりだった。
だが、そのつもりで振り向いた爆豪は絶句する。
Aが泣いていたからではない。
むしろその逆。
明確な意思をもって、Aは爆豪を睨んでいた。
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るいるい＊*(プロフ) - ヨシさん» コメントありがとうございます！ 応援の言葉、とっても嬉しいです！ (2019年7月10日 18時) (
レス) id: d4f8fbb131 (このIDを非表示/違反報告)
るいるい＊*(プロフ) - 蛍狼 ＆ ローシさん» 応援ありがとうございます！ ずっと書きたかった話なのでそう言っていただけると嬉しいです！ これからもよろしくお願いしますv (2019年7月10日 18時) (レス) id: d4f8fbb131 (このIDを非表示/違反報告)
ヨシ - 夢主ちゃんがすごく不思議可愛いです！応援してます！ (2019年7月10日 18時) (レス) id: 83a9ab1185 (このIDを非表示/違反報告)
蛍狼 ＆ ローシ(プロフ) - 高校が士桀高校なのが個人的に凄く好みです！夢主ちゃんと天然くん達の絡みや、かっちゃんとのコントのような絡みもめっちゃ面白いです！後、地球人に爆笑しました！更新頑張ってください！応援してます！ (2019年7月10日 15時) (レス) id: cc961492f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るいるい＊* | 作成日時：2019年7月10日 6時
