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光源が反転した以上、易々とAは影を踏めない。
さらに轟の炎に対し、イナサは風を放った。
ふわりと舞う炎が光源を曖昧にし、彼女の個性を無力化する。
こればかりは個性の相性が悪い。
詰みと言ってもいい程だろう。
「……なるほど」
しかしながら、彼女の目は死んでいない。
軽やかな動きで距離を取って、イナサの旋風を警戒。
風に捕まれば一気に勝負が決まることを恐れた動きだが、距離を取れば影も踏めまい。
その上、風から逃げ回るのも限度がある。
Aが捕まるのも時間の問題だ。
そしてイナサの旋風が大ぶりになり、Aを捕らえようとしたその時――…
「そうくると、思ってた……！」
ぱあっと目を見開き、Aが吠える。
瞬間、打ち上がったのは花火。
……いや、花火ではなく爆豪の爆発だ。
轟の炎をかき消すがあまりの、眩しい光。
それはまるで、月を照らす太陽のようで。
きっとAはこれを待っていた。
爆豪の爆破で光源が高くなる瞬間、轟の炎が緩んで、主要な光源が変わる瞬間を待っていたのだ。
2人が立てた作戦はおそらく、たったひとつ。
『爆豪にできるだけ高い位置で個性を使ってもらうこと』
という、ただそれだけ。
たったそれだけで爆豪はAの太陽になり、彼の背後に立つように逃げ続けた彼女は、彼の爆破の光で影を見つけることができる。
「うっげ！？！」
「……影、踏んだ！」
とん、とイナサの影を踏む。
そして地面に文字を書き、イナサを拘束しようとするA。
しかしそのままじゃ終わらない。
轟は爆豪の攻撃をいなしながら、さらに炎の威力を高めていく。
光源を奪い返し、影を上書きする。
爆豪は強いが、この戦闘で本当に厄介なのは――…
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るいるい＊*(プロフ) - ヨシさん» コメントありがとうございます！ 応援の言葉、とっても嬉しいです！ (2019年7月10日 18時) (
レス) id: d4f8fbb131 (このIDを非表示/違反報告)
るいるい＊*(プロフ) - 蛍狼 ＆ ローシさん» 応援ありがとうございます！ ずっと書きたかった話なのでそう言っていただけると嬉しいです！ これからもよろしくお願いしますv (2019年7月10日 18時) (レス) id: d4f8fbb131 (このIDを非表示/違反報告)
ヨシ - 夢主ちゃんがすごく不思議可愛いです！応援してます！ (2019年7月10日 18時) (レス) id: 83a9ab1185 (このIDを非表示/違反報告)
蛍狼 ＆ ローシ(プロフ) - 高校が士桀高校なのが個人的に凄く好みです！夢主ちゃんと天然くん達の絡みや、かっちゃんとのコントのような絡みもめっちゃ面白いです！後、地球人に爆笑しました！更新頑張ってください！応援してます！ (2019年7月10日 15時) (レス) id: cc961492f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るいるい＊* | 作成日時：2019年7月10日 6時
