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ばしゃり、どぼりと液体の音。
複数人の声……中には爆豪の声も混ざっている。
もちろん死柄木たちの声も。
それから、ガンッと激しい低音。
大地が揺れ、砂埃が舞う。
吠えるようなオールマイトの叫び――…
……ぱんっと乾いた音が鳴り響くと、爆風。
何かの衝撃によるものだろう。
激しい倒壊音と共に、揺れて、崩れて――…
「……ほ、ら。麗日ちゃんは……行って？」
Aはお茶子の手にそっと触れた。
向けられたのは余裕のない微笑。
ぜぇぜぇと上がる苦しげな息がその証拠。
「他の、子も…来てるん、だろ……
だったら、ね…助け、て、あげなきゃ……」
俺は平気だと、Aは言う。
お茶子の手を包ながら、穏やかに。
そんなわけがないだろう。
平気な人は立ち上がろうとしてふらつかないし、こんなふうに顔色だって悪くない。
「……俺は、ね…嘘、つかない、から……
だか、ら……離し、て……麗日ちゃん」
「――嫌だ」
お茶子は、はっきりそう答えた。
冷たい手をぎゅっと握り返し。
弱々しい笑顔をまっすぐに見つめ。
困ったなぁとばかりに笑うAを捕まえて、絶対に、手を離したりなんかしない。
「だって、手が届いたのに。
守れるのに手放すなんて――そんなの、嫌や」
今、お茶子にできること。
今のお茶子がしたいこと。
その答えはきっとひとつ。
だからお茶子は、胸を張って言える。
「私に――Aさんを、守らせて？」
そう言って、笑ってみせる。
つよく、つよく笑顔をつくる。
きっとそれが、お茶子の目指すヒーローだから。
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るいるい＊*(プロフ) - 遥亜さん» コメントありがとうございます！リクエストもとっても嬉しいですvV 今書いているものが完成したら是非とも書かせていただきますね！ (2019年6月12日 13時) (
レス) id: d4f8fbb131 (このIDを非表示/違反報告)
遥亜(プロフ) - 完結おめでとうございます！リクエストいいですか？是非主くんと一年A組のみんなが仲良くしているのを見てみたいです！一年A組のお手伝いとして訓練に参加したりしてもらいたいです！お願いします！ (2019年6月12日 11時) (レス) id: b6c422ed28 (このIDを非表示/違反報告)
るいるい＊*(プロフ) - 星の桜さん» コメントありがとうございます！ 尊いと思っていただけたのなら嬉しいですvV (2019年5月30日 8時) (レス) id: ba7b003d03 (このIDを非表示/違反報告)
星の桜(プロフ) - 反則...尊しをさせるきぃ...？ (2019年5月30日 6時) (レス) id: d8fdca1aee (このIDを非表示/違反報告)
るいるい＊*(プロフ) - タクさん» ありがとうございます！ 私に書ける最大級の甘々を目指しましたvV (2019年5月29日 21時) (レス) id: ffc7d791fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るいるい＊* | 作成日時：2019年5月23日 18時
