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治療を終えた軽傷者を乗せたバスは学校に到着。
迎えが来るものはそこで迎えを待ち、そうでない者は教師が送迎する。
遠方に家があるお茶子は後者だ。
だから、チャンスはあった。
まだ事情聴取などが残っているのだろう、あわただしい朝方。
一睡もせずに生徒らの帰宅の世話をする相澤に、お茶子は話しかける。
「――先生」
相澤の目に映ったお茶子は、一体どんな顔をしていたのだろう。
疲労が混ざった泣きそうな顔。それでいて決意を秘めた瞳。
個人的な質問は合理的ではないと一瞥されそうな状況だったが、相澤は彼女に目を止める。
――お茶子は真剣だった。
もしもAを放置したことがこの結果に繋がったのならば、その非はお茶子にある。
お茶子が彼の置かれている状況を、本気で知ろうとしなかったことにある。
「どうした、麗日」
「聞きたいことがあって…… Aさんのこと、なんですけど」
その表情と言葉ではっとしないほど、相澤は愚鈍な教師ではない。
相澤は作業の手を止める。
まっすぐお茶子に向き合うと、ゆっくりと口を開いた。
「聞いたよ。Aもあそこにいたんだってな」
「……はい。だからウチ、知りたいんです」
正直に言うと、心臓はばくばくで。
けれどびっくりするくらい、頭の中は冷静だった。
「――どうして先生は、Aさんを除籍したんですか？」
かつて、一度だけした質問。
何か月か過ぎて、彼といる時間が増えて、それを聞きたい理由も変わった。
――お茶子はただまっすぐに、真実を見つめようとする。
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唯理 - 体育祭の緑谷のポイントは1000万ですよ。前作から読ませてもらっています頑張ってください！ (2019年8月4日 16時) (
レス) id: f453f15264 (このIDを非表示/違反報告)
るいるい＊*(プロフ) - いっちゃんさん» コメントありがとうございます！ 感想と応援、本当に嬉しいし励みになります！ お陰様でたくさん評価をいただきまして有難い限りです……これからもよろしくお願いします！ (2019年5月20日 0時) (レス) id: d4f8fbb131 (このIDを非表示/違反報告)
いっちゃん(プロフ) - アドバイスではないんですが、1つ目の時から俺、除籍されちゃったんでを見てたのでどんどん人気になっていて凄い！と思います笑今までの作品で1番好きな作品なのでこれからも見続けますし、応援しています！ (2019年5月19日 21時) (レス) id: 35db45c436 (このIDを非表示/違反報告)
るいるい＊*(プロフ) - watanukiさん» コメントありがとうございます！ いいですね、それ！実は触れ合いがディープであればある程隙ができる=個性がかかりやすくなる、みたいな描写する予定だったのでそれ、採用です！ 有難く使わせていただきますねvV (2019年5月18日 10時) (レス) id: d4f8fbb131 (このIDを非表示/違反報告)
watanuki - すいません、何故か2回送ってしまって、2回送ったのは気にしないでください！ (2019年5月18日 7時) (レス) id: 95d34a0908 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るいるい＊* | 作成日時：2019年5月17日 17時
