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06:** ページ7

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楽しいと、帰り道なんてあっという間だ。

ちょっとだけ別れるのは名残惜しいが、時間も時間。
分かれ道で、お茶子は大きく一歩踏み出した。


「じゃあ私、こっちだから!」

「えっ、でも……麗日さん、大丈夫?」

「何が?」

「そろそろ日が落ちるし、女子の一人歩きは危ないぞ!
 緑谷くんと一緒に、家まで送ろう」


ひとり帰ろうとするお茶子を心配した緑谷と飯田が声をかける。

確かに、女子の一人歩きは危ない。
けれどお茶子はあまり、これからの帰路を心配していなかった。

だって、ここから先は毎朝の散歩コースだ。
少し行けばいつもの公園がある。
家からの距離だって短いし、親しくなってきた近所の人もいる。


「全然大丈夫! ここ、毎朝の散歩コースなんよ!」

「けど……うぅん、もしもってこと、あるから!
 何か春先って、不審者とか多いって聞くし……心配で……」

「うんうん、緑谷くんの言うとおりだ。
 好意には素直に甘えておくべきだぞ」


けれど緑谷と飯田は譲らない。
表情は曇り顔で、本当にお茶子を心配しているようだ。

そんなに自分が危なっかしく見えるのかと少々ショックだったものの、ここまで言われて彼らの気持ちを無下にするのも悪いだろう。

お茶子はけろっと笑って、口を開いた。


「それじゃ、お言葉に甘えちゃおっかな!」


途端、ぱあっと晴れる二人の顔。
本当に健気で、優しいクラスメイトたちだ。

こっちこっち、とお茶子は足を進めて、家へと向かう。
ここをまっすぐに行けば、公園。

春先、不審者――まさか。そんな、ね。

一瞬頭をよぎったのは、今朝の青年。
そんな風に思ってしまうなんて失礼だから、すぐにかき消した。

――けれど、予感というのは当たるもので。

公園に足を踏み込んだ瞬間、お茶子はまんまるな目を、もっと、もっとまんまるにする。


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設定キーワード:僕のヒーローアカデミア , ヒロアカ , 男主   
作品ジャンル:アニメ
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るいるい**(プロフ) - カイさん» コメントありがとうございます! 嬉しいですvV (5月29日 21時) (レス) id: ffc7d791fa (このIDを非表示/違反報告)
カイ - お茶子も主人公も両方可愛い! (5月29日 20時) (レス) id: 2843dfb22b (このIDを非表示/違反報告)
るいるい**(プロフ) - 猫好きさん» 健全な占ツクでその話題はいけない…(戒め) (5月24日 8時) (レス) id: d4f8fbb131 (このIDを非表示/違反報告)
猫好き - 野獣せんぱ……すみません (5月24日 0時) (レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
るいるい**(プロフ) - 祟璃さん» うわぁあ人名のミスとかいちばんやっちゃいけない誤字! ありがとうございます!本当に助かります! 修正致しました! (5月20日 10時) (レス) id: d4f8fbb131 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:るいるい** | 作成日時:2019年5月12日 14時

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