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だが、そんなことされて。
もやもやを残されて、黙っているお茶子ではない。
だって、ヒーローの卵だ。有精卵なのだ。
お父ちゃんとお母ちゃんを楽させてあげるため、絶対にヒーローになると決めたのだから。
「それ、どういうことなん！？」
あれだけ避けようと思っていたA。
そのAのシャツを掴み、睨むようにお茶子は彼を見上げた。
お茶子を見下ろしたAは、困ったなと笑う。
やれやれ、というジェスチャー。
けれど、彼を見逃す気なんてお茶子にはなかった。
「うーん……
あんまり喋ると怒られちゃうんだよね」
「………はっきり言って」
「そうだなぁ、麗日ちゃんがキスしてくれたら話しちゃおうかな？
どうする？ キスする？ してみたい？」
「誤魔化さんで！」
強い意志。強い瞳。
力のこもった栗色の瞳はまっすぐに。
Aを捕らえて、離さない。
ほんの一瞬。
一瞬だけ、Aが気圧されたように見えた。
けれどすぐに彼は笑顔に戻り、仕方ないなぁと口を開く。
「……雄英の侵入者騒動、
あれで終わりだと思ってる？」
気をつけてね、と彼は言う。
あれは終わりなんかじゃない、と。
「君の幸運を祈るよ。
プルスウルトラ……なんてね」
ほら、離して、とAは言った。
ばいばい、また会おうね……とも。
素直に離したのは彼の個性のせいじゃない。
意味深な言葉。嫌な予感。
言い様のない不安に、駆られたせいだ。
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るいるい＊*(プロフ) - カイさん» コメントありがとうございます！ 嬉しいですvV (2019年5月29日 21時) (
レス) id: ffc7d791fa (このIDを非表示/違反報告)
カイ - お茶子も主人公も両方可愛い！ (2019年5月29日 20時) (レス) id: 2843dfb22b (このIDを非表示/違反報告)
るいるい＊*(プロフ) - 猫好きさん» 健全な占ツクでその話題はいけない…(戒め) (2019年5月24日 8時) (レス) id: d4f8fbb131 (このIDを非表示/違反報告)
猫好き - 野獣せんぱ……すみません (2019年5月24日 0時) (レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
るいるい＊*(プロフ) - 祟璃さん» うわぁあ人名のミスとかいちばんやっちゃいけない誤字！ ありがとうございます！本当に助かります！ 修正致しました！ (2019年5月20日 10時) (レス) id: d4f8fbb131 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るいるい＊* | 作成日時：2019年5月12日 14時
