12:先生の話 ページ13
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「――無銘A。
確かにそいつは、そう名乗ったんだな」
「は、はい！」
呼び出されたのは面談室。
先に呼ばれていたらしい緑谷と飯田と並ぶような形で、お茶子も座り、返事をする。
相澤は普段から表情豊かではない。
だからその顔色から彼の心情を図るのは難しいが……
彼があまり楽しそうでないことは、良く分かる。
「あと、『君たちの先輩になる予定だった無精卵』って！」
「失礼ながら……先生は彼をご存知なんですか？」
そんな相澤を質問責めするのは心苦しいが、やはり、気になるのだ。
相澤消太がかつて除籍したかもしれない生徒。
今の彼は一体、何をしているのか。
何が目的で、自分たちに近づいたのか。
『関係者』になりかけた事件から、無理矢理追い出されてやるつもりはなかった。
自分たちはヒーローの卵。
これは、ここでヒーローを志望する限り、逃げてはいけない問題だろう。
「……ああ、よく知っている」
相澤は苦虫を噛み締めたような顔をした後、重々しい口を開いた。
「無銘Aは元、俺の生徒だ。
去年の雄英、ヒーロー科A組の……な」
――ああ、やっぱり。
嫌な予感というのは怖いくらいに、当たってしまうものだ。
そうして物語は繋がって、少しずつ、音を立てて動き出す。
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るいるい＊*(プロフ) - カイさん» コメントありがとうございます！ 嬉しいですvV (2019年5月29日 21時) (
レス) id: ffc7d791fa (このIDを非表示/違反報告)
カイ - お茶子も主人公も両方可愛い！ (2019年5月29日 20時) (レス) id: 2843dfb22b (このIDを非表示/違反報告)
るいるい＊*(プロフ) - 猫好きさん» 健全な占ツクでその話題はいけない…(戒め) (2019年5月24日 8時) (レス) id: d4f8fbb131 (このIDを非表示/違反報告)
猫好き - 野獣せんぱ……すみません (2019年5月24日 0時) (レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
るいるい＊*(プロフ) - 祟璃さん» うわぁあ人名のミスとかいちばんやっちゃいけない誤字！ ありがとうございます！本当に助かります！ 修正致しました！ (2019年5月20日 10時) (レス) id: d4f8fbb131 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るいるい＊* | 作成日時：2019年5月12日 14時
