【アイナナ】シークレットラブ(仮)

＊ ページ10

「いやぁ、九条くんびっくりするくらい綺麗ですね。さすが現代の天使って言われるだけありますわ」

「男性アイドルが女性用化粧品。しかも口紅のイメージキャラクター務める聞いた時、どうなるんや思いましたけど、あれはCMに出てた女性やなくても惚れてまうよ」

「そうですね。もう、あの振り向いた表情で、あ、この子恋をしたって、おっさんの胸にもキュンキュン来ましたよ。ドラマでも見てた気分だ」

「キュンキュンとかきっしょいなぁ(笑)」

「うっさいわ！でも、そうでしょ？でも、めっちゃ綺麗な子でしたね」

「でも、私どこかで見たことある子のような気がするんよなぁ・・・」



CMに対して数人のスタジオにいる出演者たちが口々に感想を述べ続けていた



ピッ



見ていた三人は、リモコンでTVを消した人物に視線を向ける


「何で消すんだよ」

「別に見なくていい。それより、台本読まなくてもいいわけ？変更点いくつか出てるって説明受けたでしょ」

「何だよ天、食われたからって」

「・・・食われてない」

「いや、食われてんじゃん。お前への感想は綺麗ってだけで、あとは一瞬映ったあいつ関連の話題ばっかだっただろうが」

「綺麗な人だったよね。うちの事務所の新人さん？トラブルあったんだよね？楽、知り合いなの？」

「・・・龍、、、お前、、、、まじか」

「え？」



台本に視線を向けたまま淡々と天が続ける

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