【アイナナ】シークレットラブ(仮)

＊ ページ29

「こちらです。ご確認お願いします」


待たせてもらっていた机の上にトンと置かれた袋の中身を確認し、数を数える。
足りなかったりしたら、タマがキレそうだ。まぁ、九条がそんなミスするとは思えないが


「あ、そうだ。やま、じゃなかた、二階堂さん」

「いいよ、いつも通りで。さっき知り合いだってマネージャーにさっき話したし。元カノですか？だってよ」


「まさか」


秒の返しに、数え途中だった手が一瞬止まり、笑ってしまった。


「これだけプリン好きなら、これ、入ります？」


そう差し出したのは、ストラップとクリアファイル。王様プリンの主張が激しい感じの非売品グッズだ。


「キャンペーン期間だったらしく、注文した際、付いてきたのですが」

「タマが喜ぶな」

「はい、そうですね」

「それでは、ご一緒にお入れいたしますね」


そういい、ご丁寧にもファイルが入るサイズの封筒を用意し、その中にストラップと纏めて渡してくれるのだった。

八乙女事務所を出て、しばらく歩く。




「「・・・・・はぁ・・・・・・」」




「向こうのマネージャーさん、おっかなかったなぁ…」

「本当に…」


ボールペン3本
思い出してしまった


「「はははは・・・・・」」

「でも。Aさん、素敵な人でした。歳も同じみたいですし他事務所ですけど、仲良くなれると良いな」

「事務って言ってたけど、現場で会うこともよくあるだろうから、話しかけてやってよ。きっとアイツも喜ぶよ」

「大和さん、やっぱりAさんと、ただならぬ関係がお有りに…」

「だから、そんなの無いって。お兄さんの小さい頃からの知り合いってだけだって！」



小鳥遊事務所の二人がそんな会話しながら、帰宅している頃



『無事に、王様プリン受け渡し完了しました』
『ありがとう』


前日交換したばかりのラビチャトーク画面では
最初の挨拶で終わっていた続きとして
簡素な業務連絡が行われていたとかんなとか

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