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青かった空がオレンジに染まり出した頃
「Aさん、彼方の方達がお呼びですよ」
そう声をかけられ、視線を向けた先にいたのは、数時間前に案内をした小鳥遊さんと、小さく手を振る大和くんだった。
「どうかされましたか？」
「あ、えっと、九条さんから王様プリンが届いてるから、事務の方に帰りにでも受け取りに寄って欲しいと…で、あってます？大和さん」
「九条から何か聞いてないか？この間のタマタクシーの代金。ほら、 背負ってただろ？」
「あぁ、王様プリン21個のことですね。今、ご用意いたしますのでお待ち下さい」
そう言って、私は今朝届いた大量のプリンを収容している冷蔵庫へ足を向けた
「大和さん、私、Aさんの事、どこかでお会いしたような気がしてならないのですが…」
彼女がプリンを取りに向かうため背を向けて去った直後、うちのマネージャーが彼女の背に視線を向けながら言う
「あー、言っていいのか？これ」
頭をかきながら困った顔をする
「A Aって子役覚えてるか？ファミリーってドラマに出てた 楪 楓(ゆずりは かえで)役の …」
「お父さんが見てました！ドラマの内容までは私もまだ小さくてあまり覚えていませんが、確かその後もいろいろ引っ張りだこでCMとかでもよく見かけられてましたが、そう言えば最近聞きませんね」
「彼女だよ。本名で子役やってたんだ」
「え、でも、挨拶いただいた時に事務員だって…
俳優業お辞めになったんですか？天才子役って言われてましたよね？」
そう言って受け取った名刺を取り出した
「さぁな。俺は、休業って話しか知らない。辞めたのか復帰準備中なのかそもそもウチと事務所違うからそういう話は、なかなか流れてこないだろうさ」
「十分、ご存知だと思うのですが…もしかして、元彼女さんとか？」
最後の質問は小さく俺の耳元で聞く
「違う、違う。ちょっと小さい頃から知り合いってだけだよ」
そんな疑いの目でお兄さん見ないで
そう続けて自身の顔を両手で覆った時だった
「お待たせしました。？」
可愛らしい紙袋二つに分けられた物を両手に持ち戻って来た彼女は、声をかけたと同時に俺らの様子に首を傾げるのだった
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りリ - とーっても面白い作品ですね！めちゃめちゃ続き楽しみです！まってまーす． (3月31日 13時) (
レス) @page29 id: 566e94ca36 (このIDを非表示/違反報告)
莉紗(プロフ) - みりかさん» コメントありがとうございます。亀更新ですが、頑張ります！ (8月22日 13時) (レス) id: 5aeb398a67 (このIDを非表示/違反報告)
みりか - 続き楽しみにしています✨️✨ (8月21日 18時) (レス) id: 17b40665d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：莉紗 | 作成日時：2023年6月13日 8時
