【アイナナ】シークレットラブ(仮)

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「この書類、あけぼのTV●✖︎撮影スタジオに持っていってくれないかしら！
　 今夜〆切で、先方に送る予定の雑誌のアンケートを私としたことが、渡し忘れていたのよ」



ホワイトボードに目を向ける
不測の事態に備え、所属タレントの大きい仕事は、全員把握していて当然との方針で、今日の主な予定として書かれているのだ


「TRIGGERさんは、確か今夜の音楽番組に出演予定でしたよね？その時お渡しすれば間に合うでは？」


「確かにそれでも間に合うんだけど、これから龍のSPドラマ顔合わせで、共演者キラーって言われる女優いるから付き添わなきゃいけないのよ！もう、龍は押しに弱いところあるから、私が絶壁のように立ちはだらなきゃ・・・」


「アイドルにスキャンダルは致命的になりかねませんもんね」


「そう！だから、入りがギリギリに可能性があって、そうなると先方指定の時間間に合わなくなる可能性があるの。マネとしても、ウチの子に締切間に合わせれないグループなんて思われたくないじゃない！ってことで、よろしくね！天とTV局の方には連絡入れておくから！！」




あぁ、もう時間！！！っと腕時計を見て、去っていった。


・・・


「あの、すみません、課長、」

「大丈夫、大丈夫。聞こえてたよ。姉鷺ちゃん相変わらず勢いすごいなぁ
　 ●✖︎スタジオね、Aちゃん、本業休業中だし、TV局は本人確認とか昔より厳しくなっているからウチの社員証が必須だよ。必ず持っていってね。あと、そこなら電車かな？交通費ちゃんと会社持ちだから、券売機のでもいいから領収書ちゃんと持って帰ってきてね」

「分かりました。それでは失礼します」







後から聞いたはなしだが、タレントの忘れ物や急な人員要請なんかで事務員が駆り出されるのはよくある事らしい

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