恋する覚悟はできていた2

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"いい？A"

"なあに、お母さん"



"もしAに辛いことや
悲しい出来事が起こったら


深く深呼吸をして

お母さんが教えるこの魔法の歌を
口ずさむの。"




" まほうのうた？"




"そうよ。
あなたを助ける魔法の歌。



1度しか歌わないから、ちゃんと聞いて

よく覚えるのよ？"


"うん！！"






懐かしい子供の頃の記憶の、夢





あの日、お母さんが
珍しく会社がお休みで

平日なのに一緒に遊んでくれるのが嬉しかった






確か あの時
お母さんは魔法の歌を
教えてあげるって言って




私を呼んだんだっけ。






本当に小さい頃の記憶だから
私はその歌のことをすっかり忘れてて



でも何で今になって思い出すんだろう。



夢の中のお母さんは、口ずさんでるのに
どうしても歌詞が思い出せない。




だんだん視界がぼやけて
小さい頃の私と お母さんが
白い光に包まれて消えていく。







『"待って！！

お母さん！！"』






夢の中でそれを見ている私は叫んでみたけど

2人には届かず、消えてしまった。




思い出せない。


お母さんはあの時、
私に何の歌を教えたんだろう_______

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