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「アイツがそんなに好きなん?



アイツ、
仲間に自分の身は自分で守れっていう奴やで?


俺だったらそんな事言わん。
絶対どんな事があってもAちゃんを
守ってみせ、!」





『違うの!!!』






(男の名前)くんの言葉を私が強く遮る。





違う、違うの。

等々力くんは、あの時確かに酷い事を
言ったと思う。
他から見れば酷い奴って思うかもしれない。

仲間の事を考えない自己中な奴って思うかも
しれない。




…だけど、彼は

等々力くんは、等々力くんなりに
私達を早くこの街から連れ出してくれようとしている。





『…………(男の名前)くんの事は、


大切な幼馴染だと思ってる。
守ってくれるって言ってくれたのは嬉しかった。』




「………………。」





『……だけど、私には大切な仲間がいるの。
等々力くんだけじゃない。




一緒に逃げてきた皆を差し置いて
私だけ先に助かろうなんて、






そんな、こ………と、でき………』





急に頭の中がぐわんぐわんと回りだして
立つことも出来ないほど足に力が入らず
その場に崩れ落ちるように倒れこむ。






『な、に………した、の?』







「…………うーん、ちょっとな?

Aちゃんの飲み物に薬、混ぜさせてもろた。
結構コレ、効くんの遅かったなぁ。


………堪忍なあAちゃん。
少し、ゆっくり眠っとって。」






(男の名前)くんの顔が見たいのに
強烈に襲ってくる眠気のせいで顔が重たくて
持ち上がらない。


(男の名前)くんが私に向って何かを呟いたものの
少しずつ気が遠くなっていく私には
彼が何を言ったのか分からなかった。






そうして私は完全に意識を失い、
その場に倒れ込んでしまった。

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m(プロフ) - ゆずさん» 2回もコメント頂きありがとうございました(TT)纏めてこちらでのお返事で失礼いたします。面白いと言っていただけてとても嬉しいのでこれからも更新頑張ります! (2021年2月23日 22時) (レス) id: c324cc81b5 (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - ケイリさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけてとても嬉しいです(TT)更新頑張ります!ありがとうございました! (2021年2月23日 22時) (レス) id: c324cc81b5 (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - さらさん» コメントありがとうございます…!等々力くんもミンジュンくんも本当にかっこいいですよね...私も展開が予想できなくて毎回ハラハラしてしまいます笑 (2021年2月23日 22時) (レス) id: c324cc81b5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - すごく面白いです。 (2021年2月23日 22時) (レス) id: a6bc68f3c9 (このIDを非表示/違反報告)
ケイリ(プロフ) - 物凄く面白い作品をありがとうございます!!毎話ドキドキして読んでいます!これからも楽しみにしています! (2021年2月23日 0時) (レス) id: 593c06699b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:m | 作成日時:2021年2月14日 1時

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