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ご飯を食べ終わっても、
食器の片付けをしている最中も。
佳奈恵ちゃんがこの食堂に
戻ってくる気配は未だない。
佳奈恵ちゃんが出ていく原因になってしまった
等々力くんも思う事があるのか
誰も傍に寄りつけない雰囲気で。
私もそんな等々力くんにどう声を掛けたらいいのか
分からないまま時計の針は22時を指そうとしていた。
『…………。』
｢Aちゃん、せっかくの美人さんが
台無しやで。
ほら、スマイルスマ〜イル♪｣
何とか明るい雰囲気にさせようと
さっきから（男の名前）くんは軽い冗談を
言ったり、ギャグを披露してくれたものの
どれもさっきの佳奈恵ちゃんの件で
皆上手く笑えなくなってしまっていた。
『…おねはひ、ほっへはふへふほやえへ
(お願い、ほっぺたつねるのやめて)』
｢何や、折角笑わそう思うたのに。
………そや。
なぁ、Aちゃん。｣
（男の名前）くんの頬っぺたつねり攻撃から
解放されて頬をさすっていると、
（男の名前）くんは私にしか聞こえない程の声の小ささで囁いた。
『？』
｢Aちゃんが元気になれそうな所が
あんねん。
つい来てもらっても、ええ？｣
『元気になれそうな場所？』
｢それは着いてからのお楽しみ〜
ほらっ！これさっさと片付けて行こ！｣
***
食べ終えた食器の片付けが終わり、
彼が言っていた私が"元気になれそうな場所"
という所へ（男の名前）くんと一緒に向っていた。
彼の先導の元、私は彼の横に並んで着いて行く。
｢そやけど、ほんまにAちゃんと会えるとは
思わへんかった。
Aちゃん、引越ししてから1度も地元の方には戻ってこーひんかったやろ？｣
『うん…。就職も結局こっちでしたし、両親も
ずっとこっちで暮らすって行ってたから…。』
｢…………ご両親は今もここにおるん？｣
『ううん、運が良くてこの街がこうなる
1週間前ぐらいに夫婦で旅行に出掛けたの。
本当、タイミングが良くてよかった…。』
｢そっか…。
俺もおばさん、おじさんが無事なら
安心したわ。｣
***
｢………さぁ、着いたで。｣
どうやら目的地に着いたらしい。
（男の名前）くんが少し錆びた扉を開ける。
そこには施設の屋上らしき場所で、
足を踏み入れて上を見上げると辺り一面
煌びやかな星々が輝いていた。
『凄い、これ……。
綺麗……。』
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m(プロフ) - ゆずさん» 2回もコメント頂きありがとうございました(TT)纏めてこちらでのお返事で失礼いたします。面白いと言っていただけてとても嬉しいのでこれからも更新頑張ります！ (2021年2月23日 22時) (
レス) id: c324cc81b5 (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - ケイリさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけてとても嬉しいです(TT)更新頑張ります！ありがとうございました！ (2021年2月23日 22時) (レス) id: c324cc81b5 (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - さらさん» コメントありがとうございます…！等々力くんもミンジュンくんも本当にかっこいいですよね...私も展開が予想できなくて毎回ハラハラしてしまいます笑 (2021年2月23日 22時) (レス) id: c324cc81b5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - すごく面白いです｡ (2021年2月23日 22時) (レス) id: a6bc68f3c9 (このIDを非表示/違反報告)
ケイリ(プロフ) - 物凄く面白い作品をありがとうございます！！毎話ドキドキして読んでいます！これからも楽しみにしています！ (2021年2月23日 0時) (レス) id: 593c06699b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：m | 作成日時：2021年2月14日 1時
