弐 ページ3
あれから3年後
作之助はあまり手のかからない子だった。
夜泣きはしないし、ゲップもきちんと自分で出来ていた。よく首を動かす子で頭もきちんと綺麗な丸みを保っている。
イヤイヤ期も短くすみ、今では私の言うことをよく聞くいい子だ。
周りの色んなものに目を輝かせ、興味を持ち、その度に私に聞いてくる。
ほら今だって。
作「おかあさん、何をしているの?」
「んー、小説を読んでいるのさ」
作「しょうせつって何?」
「作者の構想が書かれたものだよ。人物や事件人間社会書き出した物だ。」
説明するが作之助は首を傾げる。この歳の子にはまだ難しすぎる話だな。
「簡単に言うと作がよく読んでいる絵本の難しくなった感じだよ。」
そう言うと作之助は納得したように頷く。
作「それは面白いの?」
「面白いよ、何故そんなことを聞くんだい?」
作「おかあさんが楽しそうだから」
数秒呆けたあと、大きな声で笑う。
ほんとにこの子は、周りをよく見ている。
まるで其の電光朝露を見逃さないように。
「作や、小説を読んでみたいかい?」
作「うん、おかあさんが好きな者は僕も好きになりたい」
「ふふ、なら漢字や言葉、いや色んなことをお勉強しよう」
作「かんじ?べんきょう?」
また、初めて聞いた言葉に首を傾げる。
その姿は
「文字を覚え言葉を知るんだ。どうせ何時かは知っていかなければならないんだ。そのいつかは今だっていい。やるかい作之助」
作「僕やりたい、おかあさんが知ってる事全部知りたい」
「ふふ、決まりだね」
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電光朝露
意味︰極めて短い時間の例え。また、儚い人生や儚いものの例え。
なんかグダグダですいません。
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、 - 実在する人物、団体、アニメキャラ等を扱う二次創作になりますのでオリジナルフラグ外して下さい。違反行為なので違反報告の対象になります (2018年4月1日 9時) (レス) id: e85669c551 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:來 | 作成日時:2018年4月1日 9時