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宮舘side
ズキリとした痛みに意識が戻ってくる
ぐるりと周りを見渡すと暗い石畳の部屋？
窓は無く、鉄格子があり扉には鍵が掛かっている
なんとなく見覚えのある景色にこの前思い出したばかりの幼少期の思い出が蘇ってくる
『ぱぱ…まま…しょーた…』
小さい自分がコレと同じ様な場所で膝を抱えて泣いている
これは昔両親に親戚の家に預けると言われ
翔太とも両親とも離れ離れになった日だ。
あんな親でも捨てられたって悲しかったし
何よりまた明日と約束した大好きな友達に会えなくなった、生まれて一番悲しかった日
あれから何日かずっとこの暗い牢屋の中でシクシク泣いてたら
『−−此処から出たいか？』
『ひっく…おじさんだあれ？』
『…！ほんとにおとこのこがいた！』
鉄格子の向こうから声を掛けて来たのは着物を着たふわふわとした雰囲気を纏ったおじさんと自分と同い年くらいのおじさんに似た雰囲気を纏った男の子だ
『此処から出たらおじさん達と一緒に暮らすことになる』
『…ぱぱとままは？しょーたにはあえないの？』
『残念ながらもうパパにもママにもしょうた君とやらにも会えない。だけど君を助けてあげる事はできる』
『おともだちには会えなくなっちゃうけど、ぼくがおともだちになる！』
だからいこう？と手を差し出される
おそるおそる手をギュッと握るとふわりと微笑まれる
『よし、離れな坊主ども』
手を離し男の子も自分自身も扉から離れるとおじさんが何か札を出して鍵に押し当てると札から光が放たれポロリと鍵が落ちる
『坊主、名前は？』
『りょうた、みやだてりょうた』
『涼太か、おじさんは深澤だ。こっちは息子の辰哉』
『ふかざわたつやです、ふっかってよんで！』
ふっかの手をまた握る
『よし、じゃあさっさとこの暗い場所から抜け出すか！』
−−−そうだこの場所は
初めてふっかとふっかの親父さんにあった場所
って事は
「深澤家、いや本家…？」
「流石舘さん、相変わらず鋭いね」
「……阿部」
記憶と違うのは鉄格子の向こう側にはふっかや親父さんじゃなくて冷たい顔した阿部が立っていた
ーーーーーーーーーーーーーーー
更新が遅くなりすみません。
時間がある時にぼちぼち更新していきます
のでよろしくお願いします。
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Nottothetrick(プロフ) - 更新心待ちにしておりました。影がある阿部くんが今後どうなっていくのか楽しみです。寒い日が続きますがお体ご自愛ください。 (2019年11月14日 21時) (
レス) id: 107366cef3 (このIDを非表示/違反報告)
Unico(プロフ) - 祐莉さん» コメント有難う御座います！果たしてあべちゃんと仲良く出来るのか…楽しみにしていただけると嬉しいです(^^)これからも妖桜をよろしくお願いします！ (2019年10月22日 20時) (レス) id: 1cf197f4f3 (このIDを非表示/違反報告)
Unico(プロフ) - すのぶさん» あべちゃんの配役ピッタリと言って頂けてとても嬉しいです…！有難うございます、これからも更新頑張りますのでよろしくお願いします(^^) (2019年10月22日 20時) (レス) id: 1cf197f4f3 (このIDを非表示/違反報告)
Unico(プロフ) - るいさん» なんとかあべちゃん出せました…！これからどんどん活躍していただく予定です(^^) (2019年10月22日 20時) (レス) id: 1cf197f4f3 (このIDを非表示/違反報告)
Unico(プロフ) - 黒雪 冬華さん» コメント有難うございます！これからも更新頑張ります(^^) (2019年10月22日 20時) (レス) id: 1cf197f4f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Unico | 作成日時：2019年10月14日 0時
