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いきなり声が聞こえて左側見てみたら
え？みっくん...？
ガタッ！と勢いよく立ち上がって
「へっ？....みっ...きた、やまさん？」
黒いキャップにロンT着てる、
いつもテレビで見てる、コンサートに
会いに言ってる北山 宏光さん...？
が、気まずそうにペコッと会釈してきた。
宏「いや、すみません。ちょっと話が
聞こえてきちゃって... 」
バッ！！と勢いよく裕ちゃんを見て
あわあわしながらパニクっていると
裕「あー...いや、常連さんなんだよ。
ミツさん。ここの。」
苦笑いを浮かべる裕ちゃんの説明聞いても
まだわけわかんない！
わかんないけど北山さんの顔みても
憧れの北山さんなのに！
頭に出てくるのは
( ...可愛くねぇよ。 )
涼の最後の歪んだ顔だった。
ドスン...と力なく再び椅子に座った。
頭切り替えなきゃ...
「あ、あー...へへ。すみません。
うるさかったですよね。
あ！別にネットに目撃情報とか
流さないんで安心してください！」
愛想良く笑顔貼り付けて北山さんに
ぺこっ！とお辞儀しといた。
裕「ミツさんごめんな？ちょっとこいつ
酔ってるみたいやねん」
苦笑いしながらバシッと頭叩いてくる。
痛いっての！
宏「いやっ、平気平気。っつかさ？
俺の？キスマ イのファン？かしんねぇけど
男に振られたからって応援しないって
違うんじゃねぇの？」
カチン。
きた。きたわ。カチンときたわ。
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作者名：夏蜜柑 | 作成日時：2016年10月28日 13時
