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...来ねぇ。
遡ること一週間前。
(北山さんのおかげで泣けました!)
(たっけぇぞ?北山さんの身体は!)
(えー!高いですよ?わたしの泣き顔は!)
(...Aちゃん家ここ?)
(?はい!ここですよー!)
(ちっけぇ!俺んち二つ隣のあそこ)
(え!!ちかっ!って教えちゃだめですよ!)
(まぁご近所さんだし?常連仲間だし?)
(けどファンですー!)
なんて笑いあって
(...あのさ(あのっ!))
(ん?どした?)
(あっ、あの...もし迷惑じゃなかったら
わたしの店来てください!今日のお礼に...)
(あー...美容室だっけ?)
(はい!行きつけとか決まってなかったらで
いいんですけど...)
(や!ないない!んじゃ連絡先教えて?)
(ええええええ!)
(声がでけぇわ!)
とか、言っちゃって連絡先交換して。
来ねぇ!
横「北山ー?顔。」
宏「はっ!?顔がなんだよ」
横「眉間。すっげぇシワ」
バッて眉間を手で触った。
ニ「ミツー!!ここの構成さー?」
宏「わりっすぐいく!」
ちらっと横尾さんを横目でみたら
ニカッと八重歯見せて笑ってんの。
...んだよ。
今は仕事仕事。
二階堂〜終わったら飲みに行こうぜ!
なんて声を掛けながら
まだ働いてんのかなー?
とか思ったりして。
笑顔で手を振るAちゃんが、
ちょっと頭に過ぎったのは
気のせい、だよな。
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作者名:夏蜜柑 | 作成日時:2016年10月28日 13時