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裕さんが優しくなれる気持ちが
ちょっとわかった気がするわ。
あれから酒も進んでほろよい気分の
Aちゃんといろいろ話した。
スタイリストは小さい頃からの夢で
今やっとチーフまでたどり着いたんだって。
30歳までには裕さんみたいに
自分の城を持ちたくって今は全力で
仕事に力注いでるんだって。
仕事の話とか将来の話してる間に
たまに傷ついた顔するのが
なーんか、
目が離せなかった。
...んだよ。
今話してんのは俺だろ?
Aちゃんは俺のファンなんだろ?
他の男の事考えてんなよ。
...ん?
なんだこれ
いやいや!ないない!
あんまり傷付いた顔してるから
気になっただけ!
...だよな??
Aちゃんが楽しそうに裕さんと
ゆうりちゃんと話してるから
横尾さんとこ行った。
宏「よこーさん、なんか悪ぃね?
付き合わさせちゃって。」
横「ん?あー平気だよ。
ミツの気になってる子も見れたし?」
ニヤッて笑うから
ちげぇよ!って突っ込んで
横「けどなんかミツに似てるね?Aちゃん」
宏「似てるかー??
いや、俺あんな猪突猛進じゃなくね?」
んふふ、とか笑いながら話してたら
横尾さんから爆弾。
横「いやー?仕事に対する考え方とかさ、
熱さとか似てるよ?
ミツの好きそうなタイプ」
...は?
いや、確かに仕事への熱気とか
想いとかすっげぇ共感できる所あるし
俺も頑張んなきゃなーって
思ったけどさ?
好き
とは違うんじゃねぇの?
んー?うーん?
なんて考えてたらそろそろお開きの時間。
横尾さんと裕さんとゆうりちゃんは
駅の方らしくって
Hideawayで別れた。
横尾さんが変なこと言うから、
なんかちょっと
気まずいじゃねぇかよ...
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作者名:夏蜜柑 | 作成日時:2016年10月28日 13時