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苛つく。



裕さんに連れられてAちゃんの


店に立ち寄った後。





なんなの?あの愛想ねぇ態度。

ファンだー!とか騒いでたくせに。




裕「悪いなぁミツさん。愛想ないやろ?あいつ」



なんて苦笑いしながら裕さんが

謝ってくるもんだから



宏「いやいや!平気平気。

で?どんなイイトコ連れてってくれんのー?」



なんて営業スマイル貼り付けて

裕さんの後を追った。








宏「めっちゃお洒落じゃね?」


裕「ここは俺の隠れ家やな!」





裕さんが連れてきてくれたお店は

落ち着いた大人な雰囲気で

一応それなりに売ってもらってる

俺への配慮かひとつひとつが

個室になってる静かなお店。





裕「...Aな?」



いきなり裕さんがAちゃんの名前出すから

なんかわかんねぇけど。




わかんねぇけどドキッとした。





裕「雰囲気全然ちゃうかったやろ?」


かんぱーい!なんて言いながら

ビール傾けて来るから一緒に

乾杯してビールを1口。


っくー!うまいっ!




宏「あー...まぁちょっと印象違ったな」


裕「やろ?あいつ酔ったら二重人格みたいに

やかましくなるからなぁ」




そう呟く裕さんの目が優しいから

その目を逸らせなかった。



もしかして...?




宏「あー...裕さんってもしかして?」


裕「ん?...は!?ちゃうで?

ミツさんそれはちゃうちゃう!」


あっはっはっは!って両手叩いて

笑い出すから



あれ?俺の感外れた??



裕「すまんすまん!...あー。

Aはなぁ、妹みたいなもんでな?

なんや目が離せへんねん」



やから恋愛感情ちゃうで?


っていう裕さんの目はやっぱり優しくて

えー本当かよー?

なんて疑いの目で見てた。





裕「そーいうミツさんこそ?

えらいAのこと気にしてくれてる感じなん?」







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作者名:夏蜜柑 | 作成日時:2016年10月28日 13時

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