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「もしもーし」
少しふざけた、大好きな声に思わずニヤケてしまう。ふふっと声に出して笑ったあたしに彼が「なに笑ってんのさ！」とすかさずツッコミを入れた
『いや、空先輩楽しそうだなーって』
「えー？あ、でも俺、今日から学祭期間入るから部活なくてさ」
『あ、そうだったんですね』
「そうー、だから分かってたらAちゃんと帰れたのになーって思って、惜しいことしたなーって思ってたら、気付いたら電話かけてた」
ドクンドクンッて胸がうるさい。たかが二個の年齢の違いなのに余裕を感じるその声は、どこか楽しそうでからかわれてる気さえもしてくる。何を言えば正解なのか？頭でぐるぐる考えたうまく言葉が出てこない。
「ねぇ、Aちゃん〜？聞こえてる〜？」
『あ！はい！聞こえてます!』
「よかった、俺恥ずかしいこと言ったのに全部聞こえてないかと思った」
『いや、空先輩が…恥ずかしいこと言うから固まっちゃいました』
「ねえまってなにそれ、爆弾投げてくるじゃん」
『そんなつもりないんですけど…』
「Aちゃん、家どの辺？」
声質が少し変わって、空気がピンと重たくなる。電話の向こうの空先輩の表情は未だに分からない。
『た、多分、空先輩の最寄りからそんなに遠くないです』
「そっか、お家の人は厳しくない？」
『全然ゆるゆるです』
「ん、分かった。今から行くから用意しといて」
『え？！』
「はい、断る権利なし。それと空先輩じゃなくてそらくんね」
続く
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えむ(プロフ) - (名前)みさん» ありがとうございます！なるべく更新出来るように頑張ります(*'.'*)！ (2019年3月28日 15時) (
レス) id: 26f2f6b568 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)み(プロフ) - 次が気になります！次のお話まってますっ！！！ (2019年3月28日 9時) (レス) id: 4e7a5274ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えむ | 作成日時：2019年3月25日 20時
