でもたまには甘えなよ、って。４

ころん【高熱】＊そらみみさんリク ページ8

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ころん side


「ん…なんか……寒い………」


ベッドから出た途端に感じる寒気。


なんか普通の寒気じゃなくて、ゾクゾクするような寒気。


風邪ひいたかも…なんてベッドに逆戻りした。


「ｹﾞﾎｯ、ｺﾞﾎｺﾞﾎｯ、んん…っ」


喉も痛いし、なんかぼんやりするし…


「誰か…に、言わなきゃ………」


今日はみんなで僕の家で会議することになっているし、どちらにせよみんなは来るんだけど…


フラフラする足取りで玄関に向かい、鍵を開けておいた。


「ん……っ」


そのまま部屋に戻ろうとするが、脚に力が入らない。


床に座り込んだ。


寒いのに暑いし、ふわふわするし、喉痛いし、寂しい…


「ｹﾞﾎｯ、ｸﾞｽｯ、ｹﾞﾎｯｺﾞﾎｺﾞﾎｯ、さみしぃ……」


涙がほおを伝った。


「(誰でもいいから早く来て…！)」


玄関に座り込んで誰かが来るのを待っていると、ガチャっとドアの開く音がした。


さ「ころん！！！」


さとみくんの声。


焦っているような顔をしていた。


「さとみくん…ｹﾞﾎｯｺﾞﾎｯ」


さ「しんどい？どした？」


「ｹﾞﾎｹﾞﾎｯ、しんどい…っ」


なんて弱音を吐いたら、僕の身体が浮いた。


さとみくんが僕を横抱きしていた。


さ「ほら、ベッド行くぞ」


「ぅん……」


どんどんしんどくなってきて、体をさとみくんに任せる。


さ「熱いな……」


体がベッドにおろされて、さとみくんがいなくなっちゃうんじゃないかって不安になってさとみくんの手を掴んだ。


力は入らなかったけど。


さ「ん？どした？」


「いなくならないで……ｸﾞｽｯ」


さ「はいはい、体温計とか取りに行くだけだから待てるか？」


「やだぁ……」

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