でもたまには甘えなよ、って。４

▽ ページ41

さとみ side


無言でもぐもぐしながらるぅとを見ていると、るぅとが突然取り乱し出した。


「おいっ、どうした！？」


る「やだっ、やめてっっ、ご飯いらないからっ、食べないからっっ」


涙を流しながらやだやだと連呼して暴れる。


そんなるぅとをジェルが押さえる。


ジェ「るぅと？？どうしたん？？？」


る「やだ…」


どうしたらいいかわからずみんなであわあわしていると、莉犬が口を開いた。


莉「…やっぱり、るぅちゃんはみんなでご飯食べたくないんじゃなくて、食べれないんだ。」


「え？」


莉「ごめんねるぅちゃん、食べなくていいよ。俺たちも食べないから。」


莉犬はるぅとと所謂幼馴染みというやつだから俺たちの知らないるぅとをたくさん知ってるのだろう。


る「ほんと…？たべなくていい…？たべさせない…？」


莉「うん、いいよ、ごめんね」


莉犬とるぅと以外の4人がぽかーんとしていると、莉犬が俺の方を向いてるぅとを部屋まで運ぶよう言ってきた。


るぅとの方を見るとすやすや眠っていた。


な「…るぅとくんに何があったの…？」


莉「……部屋で話す」

▽→←▽

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す