でもたまには甘えなよ、って。４

▽ ページ14

「ふわぁあ…」


伸びをして目を擦った。


「あれ？」


目を開けてるはずなのに何も見えない。


まばたきをしてる感覚はあるのに。


「んん？なんで…？」


なんて手をパタパタしていると、


な「るぅとくん…？」


なーくんの声が聞こえて、肩がびくっと跳ねた。


「な、なーくん？」


なーくんの声のした方を見つめる。


もちろん何も見えないけど。


さ「…俺もいるんだけど」


「えっ！？さとみくん！？！？」


なーくんの隣くらいにいるのかな…？


こ「僕もいるけど」


実はメンバーみんないたらしい。


さすがにもうこれは誤魔化しようがない。


だってメンバーいたら普通反応するでしょ？


な「るぅとくん、昨日から変だよ…？」


ジェ「なんかあったん？」


「じ、実は……」


言葉に溜まりそうになりつつも、伝えた。


昨日から視界がぼやけてたこと、色がわからなかったこと、距離感が掴めなかったこと。


今日起きたら何も見えなかったこと。


メンバーの声を殺して泣く声が聞こえる。


「…莉犬、泣かないでください」


莉「…っ、なんで、俺だってわかるのっ？」


「何年一緒にいると思ってるんですか？」


莉「っ、るぅちゃんっっっ！！！！」


莉犬が飛びついてきた。


見えない状態で飛びつかれるとかなり怖いんですが。


な「るぅとくん、立てる？」


「こ、怖い…から、手、握っててください」


なーくんに手を握ってもらってやっとこさ立つことができた。


そしたら次の瞬間、ふわっと体が浮いた。


「！？……ジェルくん…？」


ジェ「よぉ分かったな。これから病院行くで。」


と、車まで連れて行かれ、病院に向かった。


病院では失明していると予想通りの診断。


だけど一つ予想外だったとすれば、“治せる”ということだ。


前のようにはっきりとは見えないけど、なんとなく見えるまでは回復できるらしい。


手術になるけど、成功率も80%と高い。


成功しますように。


そう願って病室でメンバーと眠りについたのだった。


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ましゅまろさん、リクエストありがとうございました！

この先手術は成功するのか、しないのか…

結末はみなさんのご想像でどうぞ。(別にめんどくさくなったわけではありません)


これでリクエスト全部終わりました！

リクエストは随時受け付けてますのでいつでもリクエストどうぞ！

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