無理しすぎです会長！

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るぅと side


ｶﾞﾁｬｯ


玄関のドアが開く音がして体を強張らせた。


カッターと薬をソファの下に隠し、血のついた腕はパーカーの袖で隠す。


涙の跡は見えないようにソファに突っ伏した。


誰が来たのかわからないけど、恐らく莉犬だろう。


鍵は莉犬にしか渡してないから。


こ「るぅとくん…？いる……？」


でも入ってきたのはころちゃんだった。


ソファに突っ伏したまま急いで考える。


ころちゃんに鍵渡したっけ？


なんで僕の家知ってるの？


こ「…るぅとくん！！」


うるさい。


ただでさえ疲れてるのに、これ以上疲れさせないでよ。


いっそのこと、全てバラして仕舞えばもう僕のことなんて気にもかけなくなるんじゃないだろうか。


こ「るぅとくんるぅとくん！！」ﾕｻﾕｻ


僕を起こそうとしているころちゃんの手首を強く掴んで睨みつけた。


リスカのあとだからか、力はほとんど入らなかったけど。


こ「うわっ！……大丈夫？」


心配そうな顔が癪に触る。


僕のことなんてほっとけばいいのに。


こ「ベッド行こう？」


「…大丈夫」


こ「でも…」


「帰ってよ！！！」


こ「無理だよ…ほっとけないもん」


「帰れって言ってる…っぁ……」


貧血かな。


それとも薬の副作用かな。


わかんないけど、体がふわふわしてる……


そのまま僕の体はゆっくりと傾いていった。

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