でもたまには甘えなよ、って。

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リハーサルをなんとか終えて楽屋に戻った頃、熱はさらに高くなっているっぽかった。


「っ、はぁ、はぁっ」


メンバーに気づかれないようにこっそり解熱剤を飲み、無理やり熱を下げる。


な「さ、本番行こっか〜」


ステージにあがると色とりどりのペンライトが揺れていて、


紫、オレンジ、ピンク、黄色、赤色、


……そして、水色。


どの色もすごく綺麗に輝いていて、僕は水色のペンライトを振ってくれてる子にいっぱいファンサした。


熱のことなんて忘れて思いっきりはしゃいだ。


ライブが終わって舞台袖にはけ、まだ興奮の余韻の残っているメンバーと話しながら、僕は解熱剤が切れ始めていることに気づいていた。


でも今トイレ行ったら不自然かなぁ…と思いつつもしんどくなってきて、壁に寄りかかった。


未だにワイワイしているメンバーの会話もろくに入ってこない。


莉「ころちゃん？」


異変に気が付いたのか莉犬くんが駆け寄ってくるけど、それよりも僕の体が耐えられなくなるのが先だった。

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