でもたまには甘えなよ、って。

▽ ページ27

るぅと side


「ん…」


気づいたらころちゃんのベッドに寝てた。


僕倒れちゃったんだ。


そう気づいて謝ろうとすればメンバーは気まずそうな顔をしていた。


「？みんなどうか…し…て……」


その時目に入ったころちゃんの持つ僕のリストバンド。


手首に目線をやれば、傷だらけ。


「あ……」


莉「るぅとくん、何かあったの…？」


おずおずと聞いてくる莉犬に、


「何にもないですよ」ﾆｺｯ


笑って返すと思い切り抱きつかれた。


莉「馬鹿！！こんなになるまで抱え込まないでよ…」


「……」


な「そうだよ、俺たちだって相談してくれれば力になれたかもしれないのに」


さ「そうだぞー？」


ジェ「抱え込むんはよぉないで？」


「……はい」


こ「…心配した」


不服そうなころちゃんも抱きついてきた。


「ごめんなさい」


さ「で？何があったの？」


「実は_____」


今まであったこと___先輩からのイジメやネットで見つけたアンチコメントのこと___を話せばメンバーはよく頑張ったね、と言ってくれた。


な「るぅとくんしばらく１人禁止令！」


「えぇ！？」


な「しばらく誰かメンバーといること！」


なんて言われては、反論できない。


「…分かりました」ﾆｺｯ


良いメンバーをもったなぁ、なんて思ったのはみんなには秘密。

ころん【熱】→←▽

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す