でもたまには甘えなよ、って。

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さとみ side


電話のコール音が何度も聞こえる。


「う”ぅｯ…」


水分を取っていなかったせいで気持ち悪い。


全力で机の上に手を伸ばし、スマートフォンを取ろうとするとスマートフォンはそのまま落ちてきた。


「い”っ……」


な《さとみくん！？》


落ちた時にボタンを押してしまったらしく、電話が繋がる。


電話はなーくんからだった。


「なー、くｯ」


な《さとみくん！！》


こ《え、なになに繋がった？》


音が遠いけどころんの声もする。


そのほかのメンバーの声も。


な《ちょっとみんな、ディスコから話しかけても声遠いからw》


る《さとみくーん？》


な《さとみくん、なんでディスコ入ってこないの？もう放送の打ち合わせの時間過ぎてるんだけど…》


なーくんの声が遠くなってく。


体を支えていた腕も限界を迎え、ドサっと床に崩れ落ちた。


な《さとみくん！？》


「なーくｯ、たす、けて……」


そこで俺の意識は落ちて行った。

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