〇〇な彼女〜STAY〜

太輔の彼女5 ページ39

・・・だよね








・・・まだ寝てるよね









そーっとドアを開けて









ゾッとした


　
　
　

　
　
　

　









いなーーーーーーい！









すぐにバスルームも
トイレも
クローゼットも

この部屋の中隠れれそうな場所
全てを探しても太輔はいなかった









愛鍵ならぬ哀鍵で
ドアを締めて向かった先は
もちろん会社という現実









浮かない顔で
メールチェックしてると









シズカ「先輩ー

聞いてくださいー

昨日合コンで知り合った人が

たまたま１つ上の階の企業の人でぇー」









A「あのさ！(強)

その話・・・(弱)

・・・長くなるっ？？(強)」









強弱つけた言い方に
シズカは流石に察したのか
首を横に振った









気を取り直し
パソコンに向かうと
今度は背後から









ヤマダ「あのー・・・横尾先輩

お忙しい中大変恐縮なんですが

もしよろしければ

ベイカンパニーの商談資料に・・」









そこで振り返ると

あきらかにビクッとしたヤマダ









A「あのね、ヤマダ(弱)

大丈夫だよ(弱)

別に噛みついたりしないから(弱)」









そのまま手を指し伸ばすと
ヤマダはそっと資料をその手に置いた









A「確認して

昼までには戻すね」









あーだめだ、だめだ
とりあえずここは仕事に集中せねば！






・






・








結局その決意が守られることはなく
仕事中、何度確認しても
太輔からの連絡はない









おはよう

本当にごめんなさい

今夜話せる？









送った３通のメッセージには
夕方過ぎまで既読すらつかなかった









既読がついてから
数時間経っても返信はないまま
迎えた退社時間









「仕事終わりました」









そうメッセージを送り








とりあえず・・・









聞き取り調査兼ねて
犯行現場へと向かう









店のドアを開けると
私の顔見るなり
ジョッキに手を伸ばしたダイチ









A「ストップ！

今日はいい！」









ジョッキから手が離れた事を
確認してから
カウンターへ移動した









A「あーーーーー」









とカウンターに突っ伏す姿は
もはやＲＡＤ名物になりつつある









だからダイチは特に
声をかけてこない









数分後、起き上がって









A「あれ？キーコは？

今日は遅番？」

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