Chapter127 敗北宣言 ページ32
帰りの電車で
思い出すのは裕太の事
裕太への気持ちに気づいた時
一方的に距離を置こうとした私に
会いに来てくれた裕太
私からの連絡を
待っていてくれた裕太
・・・でもやっぱり
理由がわからない
もしかして彼女とケンカして
イライラしてたのかもしれない
仕事が忙しくていっぱいいっぱい
だったのかもしれない
本当にただしたい
気分だったのかもしれない
でも・・・
・・・それでもいいや
裕太がキスをした
相手が私でよかった
誰かを重ねてかもしれない
誰でもよかったのかもしれない
でも私でよかった
他の人じゃなくてよかった
究極の敗北宣言に近いこの気持ちだけど
好きって言えなくてもいいから
他の誰かを好きでもいいから
やっぱり私は裕太の近くがいい
そんな事を考えながら
家に着くとポストに
郵便物に紛れてた1枚のレシート
・・・イタズラ?
裏には手書きの文字で
宅配BOX3→1234
その番号通りにダイヤルを回し
中から出てきた紙袋には
賞味期限が切れてない
鴨サブレ
もう一度見返したレシート
場所は近所のコンビニ
時間は1時間前
買ったもの
・
・
ピザまん2つ
もういるはずないのに
ちょっと前までここにいた
裕太を感じたくて
少しだけでもいいから感じたくて
外に飛び出した
いるはずないって
もう帰っちゃったって
そう思ってたのに
・
・
目の前には裕太が立ってた
A「・・・うーた」
名前を呼んだだけで
涙が出そうになった
裕太「おかえり
もう帰ってくるかなと思って」
いつも通りの裕太だったから
キュッと気持ちを引き締めて
A「来るなら連絡してよ」
裕太「・・・だね」
A「・・・あがってく?
・・・ノコノコと」
ってわざとらしく言うと
裕太が小さく笑って頷いた
部屋に来て
ソファーに座った裕太
床に座った私
裕太「昨日までライブで
大阪行っててさ・・・」
A「そうなんだ」
Chapter128 間違い→←Chapter126 笑顔でサヨナラ
1036人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あき(プロフ) - 切ない切ない(;_;)好きって言いましょって思っちゃうんですー! (2016年3月21日 19時) (レス) id: cb44763b7d (このIDを非表示/違反報告)
nico(プロフ) - ゆっぴさん» コメントありがとうございます★宮田くんはこれからも引き続き登場します(笑)和らいだ切なさは・・・主人公が必死に自分の気持ちを抑えてなり立ってると考えるとやっぱり切ないんですけどね(笑)これからもぜひ読んで下さい★ (2016年3月21日 19時) (レス) id: 4943dbdf4d (このIDを非表示/違反報告)
ゆっぴ(プロフ) - 初めて投稿します!ドキドキ切なくとても楽しく 読ませていただいてます♪毎日更新楽しみにしています!宮田さんが登場してからなんだかほっこりした気持ちも加わり、更に読むのが毎日楽しみです!素敵な作品ありがとうございます♪ (2016年3月20日 23時) (レス) id: 50e4d53099 (このIDを非表示/違反報告)
nico(プロフ) - 愛玉さん» 愛玉さんコメントありがとうございます★これからも宮っち登場します(笑)少しずつ変わっていく関係。その先にある未来。それは・・・ドキドキしながら読んで下さいね(笑) (2016年3月20日 19時) (レス) id: 4943dbdf4d (このIDを非表示/違反報告)
愛玉(プロフ) - nicoさん» 今回は切なくなく、ほっこりした気持ちで読めました!宮っちの力って凄いですね☆2人の雰囲気も良くなって、これからどーなっていくのかドキドキします!続き楽しみにしてますね。 (2016年3月20日 10時) (レス) id: 616fe441e4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:nico | 作成日時:2016年3月12日 17時