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｢漫画って事はさぁ、主人公いるでしょ！？誰！？あたしたちの知ってる人！？｣
『あぁ、うん、知ってる人って言うか…』
芦戸さんの後ろでそわそわしている緑谷出久くんを見つめながらはっきりと口にする。
『主人公は、そこにいる緑谷出久くんだよ。』
｢…えっ！？僕！？｣
一瞬の間のあと、衝撃を受けたように慌て出す緑谷くん。まぁ彼の事だから主人公はオールマイトだとか思ってたんだろう。違うよ緑谷くん。君なんだよ。
｢えっ緑谷なのか！？｣
｢すげぇじゃねぇか緑谷！｣
｢な、何で僕なんかが…！？｣
｢待てよ、デクくんが主人公って事は、私らも結構重要人物なんちゃう！？｣
『勿論、ここにいる皆は超重要人物だよ！』
うんうんと頷きながら言うと、皆の顔がぱああと明るくなる。きゃいきゃいと喜ぶ姿に僕も思わず頬が緩んだ。良かった、やっぱり皆いい人だ、上手くやっていけそう。
…と、思ったのも束の間。僕のほんわかした気持ちは、ガタンと音を立てて立ち上がった人物によってかき消された。
｢おいチビ、テメェちょっと面貸せや｣
『……あっ、僕！？』
｢テメェ以外に誰がいんだよ｣
予感的中、今日が僕の命日らしい。ちょっと行ってきます…と静かにイスを引いた僕を心配そうに見つめる緑谷くん。君が一番爆豪くんの事知ってるもんね。うん。死んできます。
ズンズンと歩いて行く爆豪くんの後をすごすごと着いていく。死刑台に向かう死刑囚の気持ちが分かった気がするよ…。
爆豪くんが向かった先は男子トイレ、そこに連れ込まれた瞬間襟元を掴まれ壁に叩きつけられる。
『いっ…！』
｢…んであいつが、デクが主人公なんだよ、あんな、何の取得もないあいつがァ！！｣
『な、なんでって言われても僕作者じゃないし…！…それに、取得のなかった少年が、努力して駆け上がるから応援したくなるんじゃんか…！』
｢ああ！？ンなわけあるか、ざけんな！｣
ギリ、と締め上げられ息が苦しい。この剣幕生で見るの怖すぎでしょ…！でも爆豪くんちょーイケメン！！
『落ち着いてよ、人気投票1位は爆豪くんなんだし、』
嘘は言ってない。僕が見た人気投票では1位だった。
｢…当たり前だ、｣
『っ、けほけほ、』
いきなり手を離し目を逸らす爆豪くん。…あれ、もしかして照れてる…？か、可愛い…。
意外な一面に驚き瞬く。そんな僕の心情を見透かしたかのように爆豪くんはもう一度こちらを睨み付けた。
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倉木 勝(プロフ) - 更新ありがとうございます…！これからも頑張って下さい！図々しくも連コメ失礼しました！ (2017年12月17日 17時) (
レス) id: bb3d364658 (このIDを非表示/違反報告)
倉木 勝(プロフ) - 更新されないんですか…？ (2017年12月3日 15時) (レス) id: bb3d364658 (このIDを非表示/違反報告)
柊 命 - とても面白いです！！頑張ってください！ (2017年9月1日 13時) (レス) id: fd0c5323b2 (このIDを非表示/違反報告)
倉木 勝(プロフ) - とっても面白かったです！これからも更新頑張ってください！楽しみにしています。 (2017年8月22日 18時) (レス) id: bb3d364658 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らう | 作成日時：2017年8月22日 15時
