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『緑谷くん…！』
｢…！！｣
緑谷くんと目を合わせ、2人で頷く。そして彼は足にぐっと力を溜めると、目にも留まらぬ速さで黒霧に向かっていった。
｢な…緑谷！！？｣
｢オールマイトに近付くな…っ！｣
｢二度目はありませんよ！！｣
黒霧の体を通して、死柄木が手を伸ばす。だがその手が触れる直前、一発の銃弾がめり込んだ。
｢！！！！｣
｢来たか！！｣
｢1ｰAクラス委員長飯田天哉！！ただいま戻りました！！！｣
飯田くんと、その後ろに並ぶ雄英高校の先生達もといプロヒーローの皆さん。ま、間に合ってくれて良かったぁ…！
｢あーあ来ちゃったな…ゲームオーバーだ。帰って出直すか黒霧…ぐっ！！！｣
黒霧の中に入ろうとする死柄木。逃がすまいと教師の撃った弾が彼の手足を貫通する。
｢この距離で捕獲可能な"個性"は────…｣
｢これは…｣
｢僕だ…！！！｣
続いて13号先生がブラックホールで黒霧を吸い込もうとする。ああ、やっぱり背中を大きく損傷している。上手く忠告出来なかった僕のせいだ…あとで治しに行かないと。
｢今回は失敗だったけど………今度は殺すぞ、平和の象徴オールマイト……それから｣
吐血するオールマイトを睨み付けていた死柄木が、スッと視線を僕の方に向ける。僕の頭から足の先まで目に焼き付けるかの様に見回し、やがてニタリと嫌な笑みを浮かべた。
｢覚えたよ…おまえの名前。なァ…河合｣
つぎはない。
彼が完全に黒霧の中に消える間際、小さく呟いた言葉。恐らく彼の直ぐ近くにいた、僕と緑谷くんとオールマイトしか聞き取れなかったであろう、それくらい小さな声。それでも僕を一瞬で恐怖に陥れるには充分過ぎる言葉だった。
『は、はは、これ僕死亡フラグ…？』
｢…河合少年、落ち着いてくれ。君の事は我々が守ろう。…今言われても説得力は無いかもしれないが…｣
『いえ、そんな……ありがとうございます、』
ぐっと拳を握り締め体の震えを抑える。やっちまったぞと。完全に死柄木に目を付けられてしまった。…まぁそりゃあれだけ色々言ってたら危険視されても仕方ないよなぁ…自業自得というやつだ。僕のバカヤロー。
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倉木 勝(プロフ) - 更新ありがとうございます…！これからも頑張って下さい！図々しくも連コメ失礼しました！ (2017年12月17日 17時) (
レス) id: bb3d364658 (このIDを非表示/違反報告)
倉木 勝(プロフ) - 更新されないんですか…？ (2017年12月3日 15時) (レス) id: bb3d364658 (このIDを非表示/違反報告)
柊 命 - とても面白いです！！頑張ってください！ (2017年9月1日 13時) (レス) id: fd0c5323b2 (このIDを非表示/違反報告)
倉木 勝(プロフ) - とっても面白かったです！これからも更新頑張ってください！楽しみにしています。 (2017年8月22日 18時) (レス) id: bb3d364658 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らう | 作成日時：2017年8月22日 15時
