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"もう大丈夫、私が来た"
この言葉が如何に皆の心を救ってきたか、今痛感した。…これが、No.1ヒーロー、オールマイトなのか。
オールマイトの声を背中に聞きながら、相澤先生に右手で触れる。ピクリとも動かないので、どうやら気絶しているみたいだ。…もっと早く来ていれば、こんな大怪我負うこともなかったかもしれないのに。悔しさで唇を噛み締めながら治癒に専念する。
すると、背後から強い風が吹き、気が付くと隣にオールマイトがいた。
｢…河合少年、相澤くんの容態は？｣
『っオールマイト！…今、丁度治癒し終わりました、』
右手を浮かすと、折れていた腕や顔の傷は治せたように見えた。オールマイトは"すまない"とぽつり呟くと、僕と相澤先生を抱え、また目に見えぬ速さで移動する。そのまま緑谷くんたちを抱えて死柄木から距離を取ったみたいだ。
｢皆入り口へ。相澤くんを頼んだ｣
｢え！？え！？あれ！？速ぇ…！！｣
あまりの速さに付いていけてない峰田くんが驚きの声を上げる。一方死柄木は落ちた掌を拾いながら1人ブツブツと呟き、不気味な目でこちらを睨んでいた。
｢救けるついでに殴られた…ははは、国家公認の暴力だ。さすがに速いや、目で追えない、けれど思った程じゃない。やはり本当だったのかな…？弱ってるって話………あと、何でソイツの傷治ってんの？おまえが何かしたのか………｣
目玉がぐりんと僕の方を向く。ゾク、と背筋が凍る感覚がして思わず後ずさると、オールマイトがその視線を遮るかのように僕の目の前に立った。
｢オールマイトだめです！！あの脳ミソヴィラン！！｣
『あっ、そうだった！あいつショックを吸収するんですよ！パワーも素でオールマイトに匹敵するくらいで』
｢緑谷少年、河合少年。大丈夫！｣
ニカッと笑みを浮かべピースすると、オールマイトは飛び出して行ってしまった。まだ説明終わってなかったのに…！…でも、もしかしたら僕がこれ以上目を付けられない様に庇ってくれたのかもしれない。本当に僕って役立たずだな…っ。
奴らに向かっていったオールマイトを後目に、相澤先生を担ぎ上げる緑谷くんと峰田くん。緑谷くんの手の怪我を治す為彼に触れてからまた振り向く。この場を離れたくはないが、一旦皆の元に向かわないと。きっとこの後緑谷くんがまた戻るだろうから、その時一緒に戻って来よう。
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倉木 勝(プロフ) - 更新ありがとうございます…！これからも頑張って下さい！図々しくも連コメ失礼しました！ (2017年12月17日 17時) (
レス) id: bb3d364658 (このIDを非表示/違反報告)
倉木 勝(プロフ) - 更新されないんですか…？ (2017年12月3日 15時) (レス) id: bb3d364658 (このIDを非表示/違反報告)
柊 命 - とても面白いです！！頑張ってください！ (2017年9月1日 13時) (レス) id: fd0c5323b2 (このIDを非表示/違反報告)
倉木 勝(プロフ) - とっても面白かったです！これからも更新頑張ってください！楽しみにしています。 (2017年8月22日 18時) (レス) id: bb3d364658 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らう | 作成日時：2017年8月22日 15時
