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｢じゃあ委員長 緑谷、副委員長 八百万だ｣
｢うーん悔しい…｣
｢ママママジでマジでか…！！｣
｢緑谷なんだかんだアツイしな！｣
｢八百万は講評の時のがかっこよかったし！｣
｢………｣
僕は唇を噛み締め俯く飯田くんを、ただじっと見つめていた。
───────────────────────
｢人すごいなぁ………｣
｢ヒーロー科の他にサポート科や経営科の生徒も一堂に会するからな｣
｢お米がうまい！｣
午前中の授業が終わり、僕らは食堂に来ていた。
｢いざ委員長やるとなると務まるか不安だよ………｣
｢ツトマル｣
｢大丈夫さ、緑谷くんはここぞという時の胆力や判断力は"多"をけん引するに値する。だから君に投票したのだ｣
君だったのか！！！という顔で飯田くんを見つめる緑谷くん。君は本当に表情に出やすいね。
｢そ、そう言えば河合くんは誰に投票したの？｣
『僕は飯田くんだよ』
｢君だったのか…！｣
｢でも飯田くんも委員長やりたかったんじゃないの？メガネだし！｣
そして何気にざっくり切り込んでいく麗日さん。…メガネの人が全員委員長やりたいと思っているわけではないと思う。僕の友達にもメガネはいるが別にそういうタイプではないし。
｢"やりたい"と相応しいか否かは別の話…僕は僕の正しいと思う判断をしたまでだ｣
｢｢"僕"…！！｣｣
｢ちょっと思ってたけど飯田くんて坊っちゃん！？｣
｢坊！！！｣
前から思っていたのだが、麗日さんも梅雨ちゃん並に思った事口にするよね。うんうん、何でも言ってくれる子僕は好きだよ！
｢そう言われるのが嫌で一人称を変えてたんだが…ああ俺の家は代々ヒーロー一家なんだ。俺はその次男だよ｣
｢ええー凄ー！！！｣
｢ターボヒーローインゲニウムは知ってるかい？｣
｢！！勿論だよ！！東京の事務所に65人もの相棒を雇ってる大人気ヒーローじゃないか！！まさか…！｣
｢詳しい…それが俺の兄さ｣
｢あからさま！！！すごいや！！！｣
ヒーローおたくの血が騒いだのか熱くなる緑谷くんに、飯田くんは自分の兄であるインゲニウムの事を自慢げに話す。
｢規律を重んじ人を導く愛すべきヒーロー！！俺はそんな兄に憧れヒーローを志した。人を導く立場はまだ俺には早いのだと思う。上手の緑谷くんが就任するのが正しい！｣
そんな飯田くんに2人は一瞬ぽけ、と顔を合わせる。彼が如何にお兄さんを尊敬しているかが伝わってきて、何だか僕までインゲニウムを好きになってしまいそうだ。
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倉木 勝(プロフ) - 更新ありがとうございます…！これからも頑張って下さい！図々しくも連コメ失礼しました！ (2017年12月17日 17時) (
レス) id: bb3d364658 (このIDを非表示/違反報告)
倉木 勝(プロフ) - 更新されないんですか…？ (2017年12月3日 15時) (レス) id: bb3d364658 (このIDを非表示/違反報告)
柊 命 - とても面白いです！！頑張ってください！ (2017年9月1日 13時) (レス) id: fd0c5323b2 (このIDを非表示/違反報告)
倉木 勝(プロフ) - とっても面白かったです！これからも更新頑張ってください！楽しみにしています。 (2017年8月22日 18時) (レス) id: bb3d364658 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らう | 作成日時：2017年8月22日 15時
