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「ダーマくん……連絡ないなぁ。」
あれから。
3日程経って、流石にモヤモヤが半端なくて。
明日は土曜日。
私は仕事休みでダーマくんは仕事だから、終わったらうちへ来るってダーマくん言ってたけど、あの日から連絡無くて、約束を確認することすら出来ないでいる。
私から連絡すればいいんだろうけど、あの時のダーマくんの顔が忘れられない。
「多分、深い意味なんてなかったんだろうけどさぁ。」
枕をボスボス叩きながら、そんな独り言を言う。
でもさ、でもさ、
ダーマくん、私の事好きだったらさ、
連絡してくれたっていいじゃん?
……なんて、
思ってから自己嫌悪。
馬鹿よねぇ。
でも、ホントにどうしたんだろ?
トラブルって言ってたけど、こじれてなきゃいいんだけどなぁ。
ベッドの上をゴロゴロしながら、枕叩きながら。
また、眠れない夜。
インターホンが鳴る。
え?
もう結構に遅い時間なのに、誰?
モニターを確認すると、
「ダーマくん!!」
待ちわびた人。
『こんな時間に、連絡もなしに来て、すまん。』
仕事帰りなのか、スーツ姿。
「ううん、大丈夫、起きてたから。今開けるね。」
ロック解除して、玄関まで行く。
ドキドキしすぎて、まるで胸の当たりをバンバン叩かれてるみたい。
ドアベルが鳴って、ドアを開けると、ダーマくんが立ってて。
おう、とか言うから、涙が溢れてきた。
「ばっ、お前なんで泣くんだよ!」
慌てふためくダーマくんが、ああ、大好きなんだなぁって、また思った。
会う度に思うんだよ、大好きだなって。
ねぇ、ダーマくん、分かってる?
あんまり長いこと、放っておかないでね。
泣いてる私の頭を、ポンポンってして、
「連絡しなくて、悪かった。」
ってダーマくんは言ってくれた。
入っていいか?って言うから、どうぞって、中へ通して、何か飲み物って思って。
「珈琲でいい?」
「A。」
「ん?なあに?」
ダーマくんは何も言わなくて、その代わりに自分の座っている隣の辺りの床をトントンとした。
え?
ダーマくん座ってて、私は立ってたから、ダーマくんの私を見る目は、上目遣い。
男の人の上目遣いって、結構ドキドキする。
うわぁ、新発見。
ダーマくんはもう一度トントンってして、
「ここ。」
って言う。
座れって……ことかな?
ダーマくんの隣りに座ると、ダーマくんの手が躊躇いがちに私の手に触れて、ギュッと握った。
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HANA(プロフ) - 奈々さん» わ!ありがとうございます!!楽しんで貰えたのなら書いた甲斐があります(´∀`)神は言い過ぎだけどwwwでも嬉しかったです! (2020年8月16日 0時) (レス) id: 38cba622c1 (このIDを非表示/違反報告)
奈々 - 最高!最高です!神ですか?神なんですね!とにかく高評価を押しまくってしまいました!今まで読んだ多くの作品中で一番好きな小説でした! (2020年8月16日 0時) (レス) id: 4abe5bda28 (このIDを非表示/違反報告)
HANA(プロフ) - 絵里奈さん» レス遅くなってすみません。最高とか……照れるっっっ!!ホントにありがとう!!! (2018年10月6日 18時) (レス) id: 38cba622c1 (このIDを非表示/違反報告)
HANA(プロフ) - momomokakoさん» おりょりょりょりょりょりょ。今頃気が付きました、ごめんなさい。そう言って貰えるとホントに嬉しくて励みになります!ありがとうございます(´∀`) (2018年10月6日 18時) (レス) id: 38cba622c1 (このIDを非表示/違反報告)
絵里奈(プロフ) - もう、ダーマ様大好きw照れるとかツンデレすぎる所とか全部可愛い。最高の作品です!! (2018年9月26日 0時) (レス) id: 7327575a1a (このIDを非表示/違反報告)
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