９９(ンダホ) ページ13
こんな怖い人が世の中にいるって、俺知らなくて、初めてで。
石野って子が纏う雰囲気が、もう無理。
なんか怖い。
なんか嫌だ。
シルクにくっ付いてないと震えが止まらなくなりそうだ。
「石野、お前なんか勘違いしてねぇか？」
ダーマが言う。
俺らには分かる、グッと怒りの感情を押し殺したような話し方。
ダーマはかなり怒っている。
「何が？」
「俺は一度だって石野に恋愛感情を持ったことはねぇよ。」
言ったーー！！
ハッキリキッパリ言ったーー！！
すげぇ、ダーマカッコいい！！
石野さんの方を見ると、ギリッと歯ぎしりしてる。
うわあああ、一段と怖い！！
「だって……優也くん、私の事……」
「確かに、俺は石野と関係を持ったよ。」
え？
は？
はい？
何、それ初耳なんだけど？！
みんなの顔を見ると驚きを隠し切れない表情だ。
「それは、俺がみんな悪い。誘われるがままだった俺がな。」
好きでもない奴と関係を持つなんて、最低でしかねぇよ、って言うダーマの顔は、ホントに辛そうで今にも泣きそうだった。
なんか、分かんねぇけど、ダーマやったこと多分最低なんだと思う。
でも、でも……
ダーマの顔見てると、非難する気にはなれなかった。
「優也くん……後悔してる？」
虚ろな眼差しでダーマに問いかける。
「……してる。考え無しだったと思う。石野にも申し訳なかったって思ってる。」
石野さんが、ガバッと両手で顔を押さえた。
そして、何やらブツブツ言ってる。
ﾜｶｯﾃﾀｺﾄｼﾞｬﾅｲ
ﾎﾗﾈ､ﾜﾀｼﾅﾝｶﾀﾞﾚﾆﾓｱｲﾃﾆｻﾚﾅｲ
ｲﾔﾀﾞｲﾔﾀﾞｲﾔﾀﾞ
ﾕｳﾔｸﾝﾊ､
ﾜﾀｼｦｽｷﾅﾊｽﾞ
ﾁｶﾞｳ?
ﾁｶﾞｳ?
ﾅﾝﾃﾞ､ﾄﾞｳｼﾃ?!
俺にも分かるくらい、周りの空気感が一気に重くなった。
怖くてもう一言も発する事が出来ない。
「……ヤバいな。俺もこんなん感じた事ねぇわ。」
シルクの言葉に、
どんだけヤバいか理解した。
「石野！分かってくれよ、俺は……仮に、彼女と別れたとしても石野と付き合ったりはしねぇから！」
石野さんの感情に合わせる様に、空気が重たくなっていく。
えええええ、ねぇねぇ、もう俺耐えられないんだけど！！
誰かなんとかしてぇ！！！
その時、走り寄って来た長身の……女性。
「いたいた！見つけた！詩織！！しっかりして！！」
石野さんの背中をバンバン叩きながら、その女性は叫んだ。
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HANA(プロフ) - 奈々さん» わ！ありがとうございます！！楽しんで貰えたのなら書いた甲斐があります(´∀`)神は言い過ぎだけどwwwでも嬉しかったです！ (2020年8月16日 0時) (
レス) id: 38cba622c1 (このIDを非表示/違反報告)
奈々 - 最高！最高です！神ですか？神なんですね！とにかく高評価を押しまくってしまいました！今まで読んだ多くの作品中で一番好きな小説でした！ (2020年8月16日 0時) (レス) id: 4abe5bda28 (このIDを非表示/違反報告)
HANA(プロフ) - 絵里奈さん» レス遅くなってすみません。最高とか……照れるっっっ！！ホントにありがとう！！！ (2018年10月6日 18時) (レス) id: 38cba622c1 (このIDを非表示/違反報告)
HANA(プロフ) - momomokakoさん» おりょりょりょりょりょりょ。今頃気が付きました、ごめんなさい。そう言って貰えるとホントに嬉しくて励みになります！ありがとうございます(´∀`) (2018年10月6日 18時) (レス) id: 38cba622c1 (このIDを非表示/違反報告)
絵里奈(プロフ) - もう、ダーマ様大好きw照れるとかツンデレすぎる所とか全部可愛い。最高の作品です!! (2018年9月26日 0時) (レス) id: 7327575a1a (このIDを非表示/違反報告)
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