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「それって……綾菜が私を騙そうとしてるって事?」

マサイさんの部屋で、シルクさん、ンダホさん、マサイさんで私に話してくれた事。

綾菜が大輝くんに頼まれて私を呼び出そうとしていると言う。

にわかには信じられない話。


「騙すと言うか、多分押し切られてんだと思う。」

そんな感じだった、とシルクさん。


「どうするかはAちゃんが決める事だけど、この間の感じからして注意はしといた方がいい。」


この間の大輝の感じ。

嫌悪感で一杯になる。


「……この後、綾菜と会う約束してるの。」


マサイさんが

「予定出来たって、その事?!」

目を見開いて私に言う。


頷くと、今度はンダホさんが叫ぶ。

「駄目だよ!行っちゃ駄目!!」


綾菜を信じたい。

でも、彼らの真剣さからして、きっと真実を話してくれている。


「……うん。そうだね、行くの止める。」


ホッとした表情のンダホさんとマサイさん。


「でも、解決にはならねぇの、分かるよね。」

シルクさんの言葉に、身体が強ばるのが分かる。


「うん、分かる。今日を回避しても、次がどうなるのか分からない。」


大輝くんの性格は分かってる。

自分の思い通りにしてないと、いつも機嫌悪かった。

きっと何か違う手を使ってくる。



「信じないかもしんないけど、俺さ、ちょっとした予知みたいな能力あんの。」

「え?」

「シルクの予知、当たるんだよなぁ。」

「高確率。」



言いにくいんだけど、

と前置きしてから、


「嫌な感じする。良くない事が起きる。」


全身から血の気が引く。


その時、インターホンが鳴った。


「あ、ダーマだ。」


部屋に入って来たダーマくん、私の顔見るなり、


「顔色悪い。何、何の話なんだよ。」

と、シルクさんに突っかかる。

違う、シルクさんは悪くないのって言ったところまでは覚えてる。



「A!A!」



遠くで、

ダーマくんが私の名前を呼んでくれてる気がするんだけど、


私の意識は、


暗闇に落ちていった。




.

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設定タグ:Fischer's , ダーマ , フィッシャーズ   
作品ジャンル:恋愛
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ASUTELU - 好きすぎて雨に濡れてもの歌詞かいちゃった♪ (2020年10月17日 11時) (レス) id: c10422a1b4 (このIDを非表示/違反報告)
ビスコ(プロフ) - Fischer'sサイコー!!!Hoooooooo!!!!! (2019年1月18日 15時) (レス) id: 251e52ea6f (このIDを非表示/違反報告)
HANA(プロフ) - 月影*さん» コメントありがとうございます!!読みやすさはいつも考えながら書いているので、そう感じて頂けてるなら良かったなぁと思います。可能な限り毎日更新しているのは、私が楽しいからです。楽しみましょう、なんでも。辛い事がないと、幸せな事も分からないので。 (2018年1月13日 18時) (レス) id: 38cba622c1 (このIDを非表示/違反報告)
HANA(プロフ) - Mionaさん» ごめんなさい、今ここのコメントに気が付きました!!遅ればせながら、寒空の出会い、読ませていただきました。可愛いと言うか、なんかきゅんときました。続き楽しみです。コメ返し遅くなってホントにごめんなさいね。 (2018年1月13日 18時) (レス) id: 38cba622c1 (このIDを非表示/違反報告)
月影* - 初めてまして!小説読ませて頂きました!ものすごく面白いです!もうきゅんきゅんが止まらない非リアです笑皆がかっこよぎて…学校行くのが辛くて笑笑自分も小説書いていますが、とても読みやすく参考にさせていただいたいます!これからも頑張って下さい! (2018年1月13日 17時) (レス) id: 24f85d9e08 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:HANA | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2017年11月25日 0時

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