41(ダーマ) ページ47
言えねぇとこにいるから、サラっと質問を質問で返す。
「そっちこそ大丈夫だったのかよ。」
『ああ、問題ねぇよ。ちょっとモトキと軽犯罪法チラつかせたら慌てて逃げやがった。』
ケラケラとシルクが笑う。
「軽犯罪法?へぇ、シルクもモトキも、軽犯罪法詳しかったんだ。知らんかった。」
『俺もモトキも、全然知らねぇけど?』
「へ?」
よく話を聞いてみると、
軽犯罪法に引っかかる可能性あるかもね〜
いや、かもだからね〜
そうそう、かも、だからね〜
違う、かも、しれないしね〜
とか言ったらしい。
『青い顔してたから、信じたんじゃね?
でも、俺よく分からんし、だからそんな法律あるかも?って。』
そっちの方のかもかよー
……ハッタリか……エゲツない。
ヒトギギノワルイ、サクセンデス、サクセン
棒読みで返答されて、
有難いやら呆れるやら。
『で、お前どこにいんだよ?Aちゃんは?』
ってシルクが言ったと同時に、
「武田さん、飲み物、コーヒーでいいですか?」
って中村さんが部屋に入って来た。
(あ、電話中?ごめんなさい。)
中村さんが小声で言って、そーっと部屋を出た。
シルクが
ん?
って言ったまま無言になった。
何とも言えない緊張感が漂う。
シルクの後ろから、
ンダホの声で、何どーしたの?ダーマどこにいるって?って聞こえる。
みんな、いる。
絶対、いる。
ヤバい、ヤバい!
絶対後でからかわれるパターン!
『上手くやれよ!ダーマ!!』
「あ!だから!ちょっ、コラ!聞けって!!」
無情にも
ツーッツーッツーッツーッ
電話は切られた。
冷や汗が流れる。
帰りたくねぇー……
「……武田、さん?」
中村さんがコーヒーを持って部屋に入って来ていた。
「ごめんなさい、電話大丈夫でした?」
「あ、うん。シルクからだった。」
シルクさん!?
中村さんの顔がアッていう表情になった。
「あの、あの。どうなりましたか?大丈夫だったんですか?」
「だーいじょうぶ。」
はぁ〜良かったぁ。
中村さんの華やぐ笑顔。
ヤバい、また緊張感が戻ってきた。
何て言ったらいいのか分からなくて、
黙ってしまったら、
中村さんも黙ってしまった。
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ダマさん、ヤバいしか言ってないw
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ビスコ(プロフ) - この雰囲気好き…! (2019年1月18日 14時) (レス) id: 251e52ea6f (このIDを非表示/違反報告)
wakame(プロフ) - HANA(はなちゃん)さん» 伝わってたか…!よかった( ;∀;) 私も、はなさんが絡んでくれるから、最近とっても楽しく書けてる! こちらこそ、ありがとう!! (2017年11月25日 16時) (レス) id: 98da65900a (このIDを非表示/違反報告)
HANA(はなちゃん)(プロフ) - wakameさん» いや、ちゃんと伝わってるよwwありがとうね、wakameしゃんが絡んでくれるから楽しく書けてるんだよ。感謝してる(∩´∀`∩) (2017年11月24日 23時) (レス) id: 38cba622c1 (このIDを非表示/違反報告)
wakame(プロフ) - HANA(はなちゃん)さん» サラサラ!血液!笑 読みやすいってことよ〜っ(●´ω`●) 私、本当、日本語下手くそだから、伝わりにくくてごめん! 行動と心情との繋ぎがスムーズで素晴らしいって言いたかった! 語彙力欲しい泣 (2017年11月24日 23時) (レス) id: 98da65900a (このIDを非表示/違反報告)
HANA(はなちゃん)(プロフ) - wakameさん» サラサラ……お茶漬け?ww行動や心情に無理がないって事でしょうかね?嬉しいですよぉ、ありがとうございます(●´ω`●) (2017年11月24日 21時) (レス) id: 38cba622c1 (このIDを非表示/違反報告)
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