59…g ページ9
「それで、結局まだ見つからないんですか？」
スンリの言葉にんーとだけ返事。
涼しいスンリの部屋。
仕事がひと段落して遊びに来たものの、スンリはさっき買ったばかりの棚に本を並べてる。
だから俺は俺で我が物顔でソファに寝転がって、SNSをスクロール。
「まさかスタッフの中にそんな人がいるなんて思いたくないですけどね。」
「俺だってそうだけど。確かに置いた物が無くなるってそれしか考えられないじゃん。」
そしてスクロールも飽きてきて
起き上がって今度はまともに返事を返した。
話題の中心は失くなったAのプレゼント。
俺の言葉に物騒ですねって嘘臭い身震いをしたスンリだったけど
物騒なのは確かだから否定しなかった。
失くなった物をいつまでもとやかく言っても仕方ないけど
紙袋も跡形もなく消えて
未だに行方知れず。
結局Aに買ってやれたのはアップテンポって。
そこが腑に落ちない。
喜んでたから良かったけど…
本来あげたかった物ではないし
予定が狂って慌ててケーキ買って来させたり
少しでも俺の方向かせたかったのに。
携帯をラインの画面にしてAとのトーク画面を開く。
今日は夜会えそうだし、連絡してみようかなんて。
「そういえばヒョン。」
両手でメッセージを作成してる途中スンリが俺を呼んだけど
視線は携帯に落としたまま。
「Aさんさっき男と歩いてましたよ。」
へぇ〜そう……
「は？」
携帯なんてどうでもよくなった瞬間。
いや、携帯の事なんて考えられなくなった瞬間。
ばっと音がする程の勢いで顔を上げればスンリがやっちゃったって顔をしてて。
「いや…多分？Aさん…かなぁ？と、思うんですけど、あれ？人違い？いや…もしかしたら俺の見間違い？え、あれ？え〜っと…」
「いや煩い。そういうのいいから。」
ソファに座ってる場合でもないし。
ここにいる場合でもない。
怒ってるんじゃない。
つまりそう。
焦ってる。
棚の前にしゃがんで俺を見上げるスンリに詰め寄って一言。
「Aが何処に誰といたって？」
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ひよな(プロフ) - 早紀さん» はじめまして。コメントありがとうございます！文才が無いのが申し訳ないところですが、そう言って頂けると嬉しいです！更新頑張ります^ ^ (2017年7月26日 23時) (
レス) id: 202b8a4eb7 (このIDを非表示/違反報告)
早紀(プロフ) - はじめまして。どうなっちゃうんですか？ドキドキして続きがきになりすぎます！！更新頑張ってください！楽しみにしてます。 (2017年7月26日 3時) (レス) id: 1d7eec5fd4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよな | 作成日時：2017年7月23日 0時
